投資情報 | 「ジュニア金鉱株」が注目される理由とは?

金価格は、1月に記録した史上最高値から約1,000ドル下落しています。しかし、これは金価格が再び上昇し、過去最高値を更新する前に参入するチャンスかもしれません。
金に投資する方法は数多く存在します。もっとも分かりやすいのは、金の延べ棒やコインなどの現物を保有することでしょう。ただし、それらを保管する場所を確保しなければなりません。コインであれば銀行の貸金庫などに保管しやすいでしょう。しかしながら、毎年保管料が発生します。
金の延べ棒はさらに面倒で、まとまった量を保有するとなると、大型金庫や専用設備が必要です。外部の保管サービスを利用することも可能です。ただ、その場合は「現物を自分の手元に持つ」という本来の魅力が薄れますよね?
そこで、より手軽な選択肢として挙げられるのが、SPDRゴールド・シェアーズ(NYSEAmerican: GLD) です。このETFは現物の金をベースに運用されています。つまり、金地金価格への連動を目的としているのです。経費はかかりますが、金価格をかなり忠実に反映している投資商品といえるでしょう。
金鉱株が金価格以上に上昇する理由:利益のレバレッジ効果
ただ、もし「金価格の次なる急騰」を狙うのであれば、さらに魅力的な方法があります。それは、金鉱株への投資です。その理由は、金鉱会社には「利益のレバレッジ効果」が存在するからです。
これがどういうことなのか説明すると…たとえば、金を1オンス採掘するコストが1,500ドルだとします。金価格が3,000ドルであれば、利益は1,500ドルですよね。では、金価格が4,000ドルに上昇した場合はどうなるでしょう。金価格そのものの上昇率は33%ということになります。ただ、採掘コストは一定です。そのため、なんと利益は67%増の2,500ドルまで拡大!
さらに、金価格が6,000ドルまで高騰すれば、利益は4,500ドル。利益成長率は約200%へ増大します。つまり、金価格の上昇以上のペースで、金鉱会社の利益は膨らんでいくのです。理論上、これによって株価も金価格以上に大きく上昇する可能性があります。
金価格が100%上昇し、企業利益が200%増加したとき、株価は金価格の2倍近い伸びを見せても不思議ではありません。その上、投資家は「利益成長」にプレミアムを与えます。
金価格が3,000ドルの時点でPER10倍だった企業が、6,000ドル到達時には利益が3倍になり、株価収益率(PER)15倍で評価される可能性があります。PERが高ければ高いほど、その企業の株価が高く評価されているということです。将来への期待感から、株価が高騰する展開も十分に考えられます。
だからこそ、金の強気相場では、特にジュニア金鉱株が爆発的な上昇を見せることがあるのです。
金鉱株ETFで分散投資:大型から中小型まで
大型の金鉱株へ幅広く投資したいなら、ヴァンエック・ベクトル金鉱株 ETF(NYSE: GDX)が代表的な選択肢です。このETFは比較的大型の銘柄を中心に組み込まれており、保有企業の平均時価総額は約480億ドルにのぼります。
GDXの主な構成銘柄:
- アグニコ・イーグル・マインズ (NYSE: AEM)
- ニューモント (NYSE: NEM)
- バリック・マイニング (NYSE: B)
といった世界的な金鉱大手が並んでおり、この3社だけでポートフォリオの約30%を占めています。
一方で、より中小型にフォーカスしたいなら、ヴァンエック・ジュニア・ゴールド・マイナーズ ETF (NYSE: GDXJ) という商品もあります。こちらの平均時価総額は約90億ドル。「超小型株」というほどではありませんが、GDXよりは成長余地の大きい企業群です。
GDXJの主な保有銘柄:
- アラモス・ゴールド (NYSE: AGI)
- エクイノックス・ゴールド (NYSE: EQX)
- コー・マイニング (NYSE: CDE)
などが含まれています。
【まとめ】次の金高騰局面で注目すべきジュニア金鉱株
そして、もし「最大のレバレッジ」を求めるなら、さらに小型のジュニア金鉱株に目を向ける価値があります。もちろん、その分リスクも高くなります。ジュニア金鉱株は非常に投機性が高く、大きく化ける可能性がある一方で、価格変動も激しい世界です。
そのため、銘柄選びでは、すでに黒字化していること、財務体質が健全であることを重視するとよいでしょう。なぜなら、金価格の上昇による恩恵を受けつつ、相場が予想に反した場合でもリスクを軽減できるためです。
もちろん、現物の金を保有することにも大きな価値があります。「本物の資産を持っている安心感」は、何にも代えがたいものです。しかし、より大きな収益を求める投資家にとって、次の金高騰局面では、ジュニア金鉱株に注目するのがいいかもしれません。
マーク
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