配当で生活を豊かにする

複利が人生を変える

あなたが単価10ドルで1株あたり0.4ドルの配当、つまり4%の年配当利回りの株を1000株持っているとしよう(1万ドルを投資したとする)。1年目、あなたが手にする配当は400ドルだ。もし次の年に会社が配当を10%上げたら、あなたは1株あたり0.44ドル、合計440ドルを受け取る。3年目にまた会社は10%増配し、あなたは1株あたり0.484ドル、計484ドルを受け取る。4年目にはまた10%上がって配当の合計は0.532ドル、つまり532.4ドルとなる。そうやって増えていく。

複利とは勢いがすべてである。最初の数年はほとんど何も起こっていないような気がするが、あともう数年したら何が起こるか見てほしい。

以下の図は、株を20年保有し、配当が毎年10%上昇した場合のあなたの配当、収入、年配当利回りを示している。

1株当たりの配当 年間収入 当初投資額の利回り
1 0.40ドル 400ドル 4%
2 0.44ドル 440ドル 4.4%
3 0.484ドル 484ドル 4.8%
4 0.5324ドル 532ドル 5.3%
5 0.5856ドル 586ドル 5.9%
6 0.6442ドル 644ドル 6.4%
7 0.7086ドル 707ドル 7.1%
8 0.7795ドル 780ドル 7.8%
9 0.8574ドル 858ドル 8.6%
10 0.9432ドル 943ドル 9.4%
11 1.0375ドル 1,038ドル 10.5%
12 1.1412ドル 1,141ドル 11.4%
13 1.2554ドル 1,255ドル 12.6%
14 1.3809ドル 1,381ドル 13.8%
15 1.5190ドル 1,519ドル 15.2%
16 1.6709ドル 1,671ドル 16.7%
17 1.8380ドル 1,838ドル 18.4%
18 2.0218ドル 2,022ドル 20.2%
19 2.2240ドル 2,224ドル 22.2%
20 2.4464ドル 2,446ドル 24.4%

配当が大きく伸びるのにある程度かかっていることがわかるだろう。5年目、利回りは46%にしか伸びていない。しかし毎年どんどん成長していく。6年目の配当は1年目に比べて61%高くなっている。7年目は77%高く、8年目は95%、そして9年目には当初の114%と2倍以上に成長している。そして上昇のペースはさらに速まって続いていく。

10年後、あなたは合計6375ドルの収入、つまり当初の投資額の64%を手にしている。20年後、合計収入は2万2910ドルに及び、実に当初の投資額の2倍以上となる。

ちょっと常識はずれの想定をしてみよう。株の保有期間中、まったく変動がなかったことにする。株価はずっと同じままだ。

それにもかかわらず、あなたは2万2910ドルの収入、合計129%のリターンを手にするのだ。株価は一切成長していないのに、その株からリターンをえられたということになる。

さて、その配当を再投資すると、なんとも素晴らしいことが起こる。

 

 

 

 


「株数」が増えると資産は大きく成長する

例によって株価はずっと横ばいと想定すると、10年後、配当再投資していなければ64%だったはずが、リターン合計88%で1881株を手にすることになる。20年後、あなたの投資は評価額9万4880ドル、リターン合計は849%、年間複利成長率は11.91%。繰り返すが、株価は一切成長していない株で、である。

それでは、どういう経緯でこうなったのかみてみよう。

以下の図は、20年相当の四半期ごとの配当が再投資され、株価が横ばいだった場合の推移を示している。

四半期 1株当たりの
四半期配当
合計保有
株数
四半期
配当合計
株価 評価額
1年目1Q 0.10ドル 1,010 100ドル 10ドル 10,100ドル
1年目2Q 0.10ドル 1,020.1 101ドル 10ドル 10,201ドル
1年目3Q 0.10ドル 1,030.301 102.01ドル 10ドル 10,303ドル
1年目4Q 0.10ドル 1,040.604 103.03ドル 10ドル 10,406ドル
2年目1Q 0.11ドル 1,052.051 114.47ドル 10ドル 10,521ドル
2年目2Q 0.11ドル 1,063.623 115.73ドル 10ドル 10,636ドル
2年目3Q 0.11ドル 1,075.323 117ドル 10ドル 10,753ドル
2年目4Q 0.11ドル 1,087.152 118.29ドル 10ドル 10,872ドル
3年目1Q 0.121ドル 1,100.306 131.55ドル 10ドル 11,003ドル
3年目2Q 0.121ドル 1,113.62 133.14ドル 10ドル 11,136ドル
3年目3Q 0.121ドル 1,127.095 134.75ドル 10ドル 11,271ドル
3年目4Q 0.121ドル 1,140.733 136.38ドル 10ドル 11,407ドル
         
4年目4Q 0.1331ドル 1,202.297 157.98ドル 10ドル 12,027ドル
         
6年目2Q 0.161051ドル 1,316.073 208.60ドル 10ドル 13,160ドル
         
7年目2Q 0.177156ドル 1,407.376 244.99ドル 10ドル 14,073ドル
         
10年目1Q 0.235795ドル 1,754.511 404.17ドル 10ドル 17,545ドル
         
11年目3Q 0.259374ドル 2,031.812 513.68ドル 10ドル 20,318ドル
         
14年目4Q 0.345227ドル 3,023.544 1,008.98ドル 10ドル 30,235ドル
         
16年目4Q 0.417725ドル 4,133.856 1,657.57ドル 10ドル 41,339ドル
         
20年目1Q 0.611591ドル 7,940.236 4,576.29ドル 10ドル 79,402ドル
20年目2Q 0.611591ドル 8,425.854 4,856.18ドル 10ドル 84,259ドル
20年目3Q 0.611591ドル 8,941.171 5,153.18ドル 10ドル 89,412ドル
20年目4Q 0.611591ドル 9,488.005 5,468.34ドル 10ドル 94,880ドル

保有株数が2倍になるまでに43四半期かかっているが、3倍になるにはそこから13四半期、4倍になるまでにそこから8四半期しか経っていない点に注目だ。その後、保有数は少なくとも1年に一度は1000株増加している。

複利の力は、時が経つにつれて勢いづいていくのである。

しかし、それには我慢が必要だ。我々の例では、最初の数四半期は約100ドルずつしか増えていない。ポートフォリオの価値も9四半期目まで、ほぼ2年半の間で1000ドルも上がっていない。次の1000ドルのレベルは4年3ヶ月後、7四半期で到達する。それから次は6四半期だ。そして4四半期。パターンがおわかりだろうか?

10年後、ポートフォリオは1四半期あたり約500ドル増加する。それから4年後、ポートフォリオは1四半期あたり1000ドル増加する。

それは、すぐに四半期あたり2000ドル、そして3000ドルになる。20年後、あなたの当初の投資は、四半期あたり5000ドルの評価額に成長する。これは当初の投資に対して200%の年間リターンだ!

だから、伸び悩み市場においては、配当再投資の力で1万ドルが20年間で800%超へと上昇する。

 

 


資金の2倍の配当を得た実際の事例

では実際の株ではどのように配当と複利、そして株価上昇によって資産が増えていくのかを見ていこう。

あなたが1万ドル相当のコルゲート・パーモリーブ(NYSE: CL)の株を2013年までの20年間、複利運用していた場合、その評価額は13万377ドルとなり、年間2975ドルの配当を生み出している。元の投資資金の30%ほどの配当が毎年入ってくることになる。

これをさらに10年前から30年間、複利運用していた場合、1万ドルは89万2563ドルになっている。10年間で生じる差に注目してほしい。そして30年運用した後、配当を再投資(複利)するのをやめて、生活資金にあてたとする。その場合の年間の配当収入は1万9857ドル。元の投資資金のおよそ2倍の金額だ。

もうひとつ、別の例を見てみよう。

米国を代表する大企業のひとつ、コカ・コーラ(NYSE: KO)だ。1994年、あなたはパフォーマンスが比較的低めなコカ・コーラ株を1万ドルで買い、配当を再投資した。20年後、あなたの投資は評価額5万4917ドルになり、さらに年間1604ドルの配当を受け取っている。

さらに10年、複利運用を続けるとどうなるだろうか?評価額は62万2957ドルとなり、年間の配当は1万8212ドルだ。

複利によって、あなたのお金はあなたの代わりに稼いでくれる。複利は機械のようなものだ。この素晴らしい点は、一度スイッチを押してオンにしたら、あとはほとんど何も考える必要はなく、機械的に資産を増やす効果が期待できるということだ。

さてここでは株価が横ばいのケース及び上昇するケースについて話した。一方、株価が下落するとどうなるだろうか。また、20年、30年の長い運用期間ではなく、期間を短縮し複利成長のスピードを早めるにはどうすればいいのかについて話していく。

 

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