配当で生活を豊かにする

配当の持つパワー

もしあなたが1万ドル(約100万円)の資金で、世界的な大企業P&G(プロクター・アンド・ギャンブル:NYSE: PG)の株を1981年に購入していたとしよう。その株は2013年末時点で評価額337821ドル(3300万円以上)にもなっている。その期間に支払われた配当金の総額は、108940ドル(1000万円以上)だ。

それだけではない。もしあなたが配当金が出るたびに同社の株を買い増し(再投資)て、複利の効果を働かせたとしよう。そうすると同じ時点で評価額は81万1840ドル(約8100万円以上)にもなっていることになる。値上がり益はおよそ8000万円だ。さらに驚くべきことに、この時点で受け取れる年間の配当金は2万5093ドル(約250万円)にも増えている。

忘れてはいけないのは、これはすべて最初に投入した資金1万ドル(約100万円)から生まれたものだということだ。約100万円を投資したら、その100万円は8100万円以上に価値を増やしただけでなく、毎年250万円の配当収入をもたらしてくれる。その間、最初の1万ドル以外に追加で投入した資金はない。単に「配当の再投資」を繰り返すだけで、資産が雪だるまのように大きくなり、また支払われる配当の額も大きくなっているのだ。

100万円の投資で、毎年250万円の配当収入ということは、200万円の投資で年間500万円の配当収入が狙えるということであり、300万円の投資で年間750万円の配当収入が狙えるということでもある。

当然、1000万円の投資であれば、毎年2500万円の配当収入だ。

もう一つ、別の例を見てみよう。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE: JNJ)。1987年、同社の株を100株購入したとしよう。購入金額は3,900ドル(約40万円)だ。2014年半ばになると、評価額は21万9000ドル以上(2200万円以上)になり、値上がり益は2200万円ほど。それに加え、それまでに配当総額で5万7524ドル(約600万円)を受け取っていたことになる。

さらに、配当金を再投資して同社の株を買い増していたとしよう。すると同時期で評価額は40万1000ドルとなり、値上がり益は4000万円近くに膨れ上がる。しかもこの時点で受け取れる配当金も保有株数の増加と配当金額の増加により大きく成長しており、年間で6504ドル(約65万円以上)にもなっている。

 

これが、米国株を使った配当と複利のパワーだ。

さほど大きくない資金でも、ここで話した例のように20年、30年と「時間を味方につけて」投資を行えば、着実に資産を増やしていくことができる。配当金を再投資する複利の運用はローリスクでリターンが狙える、長期投資の王道といえるだろう。我々Oxford Clubでは、あなたの資産形成の基盤となるコア・ポートフォリオの一つに、高配当優良株による複利ポートフォリオを置くことを薦めている。(資産形成ピラミッド®︎参照

 

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