投資情報

投資情報 | 配当投資家がAI以上に見逃せない業界とは

 

親であれば、子どもの将来を心配する気持ちはいつまでも変わらないものです。
子どもたちが成長し、自分で家賃や税金、生活費を支払うようになったとしても、「ちゃんとやっていけるだろうか」と気にかける気持ちはなくなりません。

私も同じです。
子どもには経済的に安定した仕事に就いてほしいと思う一方で、仕事を通じてやりがいや充実感を感じながら生きてほしいとも願っています。

そんな中、息子が大学で工学を学びたいと言い、さらにエネルギー工学を専攻したいと話したとき、私はとても嬉しく思いました。


エネルギー需要はなぜ増え続けるのか


なぜなら、これからの世界を考えたとき、「エネルギー需要が減少していく未来」はなかなか想像できないからです。
実際、エネルギー需要は今後も増加すると予想されています。

エネルギー需要の増加を示す主な数字:

  • 米国の2025年エネルギー需要
    前年比2%以上増加。過去25年間でも最大級の伸びを記録。
  • 世界全体の需要増加に占める米国の割合
    世界のエネルギー需要増加分の約25%を米国が占めています。
  • 世界の電力需要の伸び
    年間約3.5%のペースで増加すると見込まれています。
  • IEA(国際エネルギー機関)の予測
    2030年までの電力需要の伸びは、エネルギー需要全体の約2.5倍のスピードになると予測。米国の電力需要は2023年から2030年までに約25%2050年までには約78%増加する見通しです。

こうした数字を見ると、少なくとも息子の将来の就職先には困らないのではないかと思っています。
そして同時に、これは投資家にとっても重要なヒントを与えてくれます。


エネルギー投資の多様な選択肢


エネルギー業界には景気循環が存在します。景気循環とは、経済が良くなったり悪くなったりを繰り返すことです。原油価格の変動によって企業業績や株価が大きく左右されることも珍しくありません。しかし、エネルギー需要そのものがなくなるとは考えにくいです。この分野は、長期的な資産形成を考えるうえで、見逃せない投資先だと私は考えています。

投資対象も実に多様です。石油、天然ガス、原子力、再生可能エネルギーといった発電・資源関連企業はもちろん、それらを支える周辺企業にも投資できます。例えば、パイプラインを運営する企業や掘削サービス会社、太陽光発電関連部材メーカーなど、エネルギー産業を支える企業は数多く存在します。つまり、エネルギー分野と一口に言っても、その中には非常に幅広いビジネスが存在しているのです。

高配当株を探している投資家であれば、配当利回りの高い石油メジャーや公益事業株に注目することができるでしょう。また、成長性を重視する投資家であれば、再生可能エネルギー関連の中小型株を検討することもできます。


【まとめ】AIの時代こそ、エネルギーを見逃すな


私は2026年において、エネルギー分野を理解していないことは、1990年代初頭にテクノロジーを理解していなかったことと同じくらい大きな機会損失になり得ると考えています。

もちろん、AIや半導体を中心としたテクノロジー分野は今後も市場の主役であり続けるでしょう。華やかで、成長性があり、多くの投資家の注目を集めるはずです。しかし、その裏側で忘れてはならないことがあります。どんなにAIが進化しようと、どれだけデータセンターが増えようと、それらを動かす電力がなければ何も機能しません。

エネルギーは決して派手なテーマではないでしょう。むしろ地味で、資本集約的です。時には環境問題をめぐる議論の焦点となることもあります。それでも、エネルギーなくして現代社会は成り立ちません。

だからこそ私は、今後数十年を見据えたとき、エネルギーは投資家が決して見落としてはならない重要なテーマの一つだと考えています。市場はすでにその重要性を理解し始めています。そして、あなたにもぜひ注目していただきたいと思います。

マーク

P.S.

マークが執筆するOxford インカム・レターでは、
日本ではあまり知られていない米国の優良配当株をご紹介しています。

インカム・レターに参加すると、
毎月マークが分析した米国配当株の情報が
あなたのもとに届きます。

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button