米国配当株投資

コロナウイルスの影響が…配当停止3銘柄を発表。

所要時間: 4分.

この記事のポイント

  1. 配当停止の3銘柄は、

    Boyd Gaming Corp.(NYSE:BYD)
    デルタ航空(NYSE:DAL)
    ボーイング(NYSE:BA)

  2. より安全な企業を見つける

    レイセオン(NYSE:RTN)
    スナップオン(NYSE:SNA)
    ウエイストマネジメント(NYSE:WM)

  3. これら安全な企業の評価は、「A」


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とうとう出てしまいました。3銘柄が配当を一時停止するとの発表がありました。連日お伝えしている通り、コロナウイルスの影響で、私たちの世界は揺さぶられています。私たちの社会生活、仕事生活、金融生活の全てが影響を受けています。

特に、私たちのいる株式市場は崖の上を歩いているような状況が続いています。そして…その中でも特に、私たちのメインである「配当」には激震が走っています。あの3銘柄が配当を一時停止するという緊急事態に陥っています。

米国政府の2兆ドルの景気対策の中に、企業を援助するものがあるものの、株主への配当が非常に厳しい状況に企業は置かれています。また、この援助の有無に関わらず、一部の企業はキャッシュ・フローが枯渇する可能性があるので、配当が難しいことが想定されています。

配当一時停止の3銘柄


実際に、コロナウイルスの蔓延を回避することを目的にカジノを閉鎖することになったBoyd Gaming Corp.(NYSE:BYD)は、配当を一時停止しました。デルタ航空(NYSE:DAL)とボーイング(NYSE:BA)も、配当を一時停止しました。

この3銘柄が配当を一時停止したように、まさにこの配当株は緊急事態のようにも見えます。しかも配当投資をより不安定にするのは、配当を一時停止しても、削減しても、企業(経営陣)が、罰せられることはないということでしょう。これまで苦労して、株主を怒らせないように配当を維持してきた企業も、これが材料となり、配当を削減する言い訳を述べています。

「配当株は、もう終わりだ!」と言いたいのではありません…


ただし、私は今日「配当株は、もう終わりだ!」と言いたいのではありません。あなたにお伝えしたいのは、このような状況下でも、配当の安全性が高い企業はあるということです。そして、このような場面では「より安全な企業」を見つけることが、配当株投資にとって非常に重要だということをあなたに伝えたいのです。そこで、今日は私が今の状況を勘案して、安全性が高いと分析した「3つの企業」を紹介します。

戦争ビジネスはコロナウイルスと別物


1つ目は「レイセオン(NYSE:RTN)」です。残念ながら、このような状況下でも、戦争ビジネスは健在です。すぐに時代遅れになることはありません。レイセオンは、ミサイル、ミサイル防衛システム、砲撃制御システム、および防衛に使用される他の多くの技術を製造しています。コロナウイルスと戦争は全く別物で、コロナウイルスが国の防御の需要を下げる可能性は低いでしょう。

フリー・キャッシュ・フローは、昨年の35.3億ドルから37億2000万ドルに増加すると予測されています。レイセオンは、11億4000万ドルの配当金を支払うと見込まれています。同社は配当の支払いに必要な現金を十分に生み出しているので、配当の引き上げも考えられるでしょう。レイセオンの現在の利回りは「2.6%」です。

「修理>新品」の流れ


2つ目は「スナップオン(NYSE:SNA)」です。スナップオンは、自動車、航空、鉱業などの道具メーカー。通常、経済的に困難な時期が訪れると、個人や企業は、新しい車両や機械を購入しようとせず「修理」することを選択する傾向があるでしょう。

この傾向は、しばらく続くことが予測されます。これは同社にとって追い風になるでしょう。今年のフリー・キャッシュ・フローは30%上昇し、7億4,600万ドルになると予想されています。その間、同社は2億3100万ドルの配当を支払うと予想されています。

したがって、フリーキャッシュフローが予測より少し低い場合でも、配当金に十分な資金を供給することができるでしょう。スナップオンの現在の利回りは「3.8%」です。

ごみの量は減少するが…


3つ目は「ウエイストマネジメント(NYSE:WM)」です。ウエイストマネジメントはごみ処理をしている企業です。同社は、2020年に3億4,000万ドルのフリー・キャッシュ・フローを生み出し、1億4,200万ドルの配当を支払うと予測されています。

これから、消費量が減ったり、経済活動が減ったりすることで、ごみ処理の量が減少する可能性はありますが、フリー・キャッシュ・フロー大きな打撃を受けることは想定しにくいでしょう。

むしろ、ここから社会的な規制が解除されると、これまで我慢していた消費が一気に爆発し、大量の消費が起きる可能性があります。そうなると、大量のごみが発生するので、同社には、良い影響があるでしょう。ウエイストマネジメントの現在の利回りは「2.2%」です。

この3銘柄の安全性は?


このような分析結果から、私はこの3社の配当の安全性評価を「A」とします。

配当を一時停止する3社がある一方で、安定的な配当を見込める3社が存在しています。つまり、あなたが配当株投資を続けて資産を成長させることができるか?それとも、ここで配当の一時停止に会い、成長も一時停止になってしまうかは「より安全な企業を選択できるか」が分岐点となるでしょう。

配当の一時停止と聞くと焦ってしまうかもしれませんが、じっくりと安全な企業を選択することで、あなたの状況は変わります。ぜひ、こちらの情報を参考に、周囲の慌てる投資家とは違い、安定した投資家として株式市場と向き合っていきましょう。そして、配当株投資家として、このような環境の中でも、あなたの資産を成長させていきましょう。

良い投資を!

マーク・リクテンフェルド


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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