米国配当株投資

今年、6回の利下げはあるのか?

 
「利下げ」

これは2024年、投資家にとって重要なトピックの1つでしょう。

市場は連邦準備制度理事会(FRB)が年内に6回の利下げを実施すると予想しています。

しかし、私はこの予想に100%同意することができません。

確かに利下げは実施されるかもしれませんが、FRBは本当に何度も利下げを実施するでしょうか?

このところ雇用統計は就業者の伸びは予想を上回り、失業率に変化はなく好調。
賃金も上昇傾向で、年末商戦の小売売上高も増加しています。

そのため、景気に大きな影響を及ぼすような出来事がない限り、FRBが何度も利下げを行なう可能性は低いと考えています。

当然ですが、利上げを止めることと、利下げをすることはイコールではありません。

そもそもなぜ利上げを行なっていたかといえば、インフレを抑え込むためでした。

しかし、インフレが鈍化したからといってすぐに利下げに踏み切るのにはリスクがあります。

 
なぜなら、景気後退を伴わない利下げは、再びインフレを引き起こす可能性があるからです。
(FRBのパウエル議長も、インフレの再発を許したFRB議長として歴史に名を残したくないでしょう。)

そして近い将来、景気後退が起こる可能性は確かにありますが
今のところ、その兆候はありません。

2024年に景気後退が起きるとしても、それは今年の後半ではないでしょうか?

それからFRBが利下げに踏み切ったとしても、6回も利下げすることは難しいでしょう。

そして、この問題について市場ではまだ意見が一致していません。

FF(フェデラル・ファンド)先物市場は、
3月に金利が引き下げられる可能性は68%とみています。

5月に利下げがある可能性は98%、11月には少なくとも1回の利下げが行われる確率は100%、
つまり確実であると予測されています。

一方で、金利に関する一般的な指標である10年米国債の利回りを見てみると話は違ってきます。

例えば、2023年5月末時点で、FF先物市場は2024年3月までに利下げが行われる確率を99%と予測していました。

しかし、米10年国債の利回りは5月から11月にかけて、3.3%から5%まで大きく上昇したのです。

つまり、同時期に先物市場は景気後退を予測し、債券市場はインフレにつながる景気過熱と真逆の予測をしていたのです。

そして米10年国債は、5%の大台に乗せた後、12月にかけて急速に低下。

わずか2ヶ月で3.8%まで急落し、フェデラル・ファンド先物市場と同水準になりました。

しかし年末以降、利回りはやや上昇しています。

 
もし、今後も米10年国債の利回り上昇が続いたら、投資家たちもFF先物市場と債券市場の予想が一致していないことに気づくでしょう。

実際、FRBが近いうちに…特に3月という早い時期に利下げを行うという確固たる理由はありません。

だからこそ私は、年内に6回の利下げが行われる可能性はほとんどないと見ています。

今年の金利は大きく下がらないと予想しています。

これは市場の予想とは異なっていますが、「年内に複数回の利下げが実行される」というのはとても極端な見通しです。

私はこのようにセンチメント(市場に対する投資家心理)が極端なものになっているときこそ、別の可能性を検討するべきだと考えています。

今日の記事があなたの投資の参考になれば幸いです。

 

~編集部コメント~

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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