米国の原油価格が上昇した理由
1月の第4週、原油価格は大きく上昇しました。
昨年の9月末からずっと下落傾向にありましたが、今年に入ってから上昇傾向にあるのです。
その理由の1つは、米国内外の経済ニュースが好調だったことでしょう。
例えば、米国の第4四半期のGDP成長率は3.3%でした。
そしてより重要なのは、中国が銀行に対する要件を緩和し、経済成長を促進しようとしていることです。
一方、米国の今月前半の石油生産量は、悪天候のために1日あたり100万バレル減少し、在庫は900万バレル以上減少しました。
また、OPEC(石油輸出国機構)は今年第1四半期を通じて、1日あたり220万バレルの減産を計画しています。
このように、経済が好調で需要が高まり、生産量が低下して供給が減ったのですから、最近の原油価格上昇は当然と言えるでしょう。
この「需要と供給」の関係は、ほとんどの市場で基本となる概念です。
株式市場において、
ある銘柄を欲しがる人が多ければその株価は上がります。
原油のような商品でも同じです。
需要が高まる中で供給が減れば、
その商品の売り手は高い値段をつけることができます(そして、そうするでしょう)。
このシンプルな考えから、私はエネルギーセクターに「強気」の見方をしています。
エネルギーセクターが伸びると考えられる理由の1つとして、
米国の堅調な成長が挙げられますが、他にも大きな要因となりうるのが「中産階級」の増加です。
2023年から2030年までに、世界の中産階級の数は10億人増加すると言われています。
これはまさに、新たにガソリン、電子機器、プラスチック製品、その他多くの製品やサービスを購入する人の数と言えるでしょう。
そして、これらの製品・サービスは、生産、輸送、使用、廃棄のためにエネルギーを必要とします。
それらを考えると、エネルギー需要が長期的に伸びない世界を想像できません。
私は、石油、ガス、再生可能エネルギー、原子力など、ほとんどすべてのエネルギーセクターに強気です。
なぜなら、これらはすべて、人類が今後も文明社会を維持する上での抑えがたい需要を満たすものだからです。
そして私が今、その中で特に魅力を感じているのは石油関連企業です。
何年もの間、石油の生産者たちは「どんな犠牲を払っても成長する」という方針を貫いてきました。
しかし、投資家たちが今求めているのは、より慎重な支出です。
つまり、株主はキャッシュフローを生み出さない無駄なプロジェクトよりも、配当や自社株買いを優先するよう求めているのです。
そのため、大きな石油会社は長期的に堅実な成長をする上に、適切な配当金を支払う傾向があります。
まさに長期的な配当投資に適した投資先と言えるでしょう。
もし、あなたのポートフォリオにエネルギーセクターの銘柄がなければ、
投資を検討するのもいいかもしれません。
~編集部コメント~
配当投資に特化したOxford インカム・レターでは
毎月、マークの分析情報をお届けしています。
最新号でご紹介しているのは、南米最大の石油産油国ブラジルの石油企業です。
大きな国内シェアを誇っているにも関わらず、
株価は割安で年間の配当利回りは10%。
そんな銘柄の詳細を知れるインカム・レターはこちらからご購読いただけます。
Instagram更新中!
Oxford クラブ公式Instagramではネットや雑誌では知れない
投資のプロが分析・評価する米国株情報を日々配信しています。
■Oxford クラブ チーフ・ストラテジスト志村のインタビュー動画
■マーク・アレックスの投資哲学
■アメリカ現地の投資関連ニュース
こんな感じで、インスタで投資に
役立ちそうなヒントやつぶやきを投稿しています。
P.S.
今回の記事はいかがでしたか?
あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。
Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。
公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。
毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。
ちなみに…メールマガジン登録者様にはもれなく『永久に持っておきたい6つの米国株レポート』も無料プレゼントしています。
株式投資というと、「いつ買うか?」というタイミングが大事というイメージが一般的…ですがこの6つは「いつ買ってもいい」銘柄です。
しかも「いつ売るか?」に頭を悩ませることも不要…「持っておく」だけで資産が積み上がることが狙える6つの銘柄を6,200株以上の中から厳選しました。(それが「永久」の由来です)
メールマガジンをお読みになって米国株のコツがつかめてきた頃、投資をする余裕が出てきた頃などなど…
あなたのタイミングで投資をご検討されてはいがかでしょうか?
投資リスクの低いものをお選びしているので米国株投資の初心者にもオススメです。