私の最も重要な3つの瞬間

私はこれまで投資の世界でキャリアを積んできましたが、その中で3つの重要な瞬間がありました。

最初は、私が 22 歳のとき。

このとき、投資を始めるタイミングと止めるタイミングによって、将来得られる資産の額が大きく変わることを学んだのです。

例えば、21 歳のときに IRA に 2,000 ドル (当時の IRA で許可されていた最高額) を投資し、30 歳で投資をやめたとしましょう。

※IRA：米国で最も一般的な退職後資金積立制度のこと。

これを31 歳から投資を始めて 65 歳になるまで毎年 2,000 ドルを投資した場合と比較すると、前者の方が65 歳の時点でお金が多くなることを知りました。

その要因は複利の力です。

これに気がついた私はすぐに投資を始めました。

2 つ目の重要な瞬間は、私が著書『Get Rich with Dividends』（「年100回配当投資術」）を執筆していたときです。

配当再投資の計算をするエクセルシートを見ていた時、当時 10 歳だった息子が何をしているのかと尋ねてきました。

私は息子に数式の仕組みを示し、数字の意味を説明しました。

20年、30年経つと、数字は非常に大きくなります。40年経つと、とんでもない数字になります。

彼は目を大きく見開いてこう尋ねてきたのです。

「つまり、今から投資を始めれば、大人になったらお金持ちになれるってこと？」

私は、「保証はないが、30年か40年投資を続けることができれば、いつかお金持ちになれる可能性は高い」と答えました。

彼は私に「すぐに投資を始められるか」と尋ねてきたので、一緒に投資をスタートさせたのです。

3番目の重要な瞬間は、モーガン・ハウセルの「サイコロジー・オブ・マネー」を読んでいた時のことでした。

この本は「バビロンの大富豪」以来私が読んだお金に関する最高の本です。

ここでバフェット氏について書かれた部分を見て、私は衝撃を受けました。

この本が執筆された時点でバフェット氏その資産は845億ドルだったのですが、そのうち815億ドルはバフェット氏が65歳を過ぎてから稼いだものと書かれていたのです。

そして、そのほとんどが「複利によるもの」だと著書には書かれていました。

さらに驚いたのは、次の話です。

バフェット氏が投資を始めたのは10歳のときで、30歳のときに既に資産を100万ドルに増やしていました。

ただ、もし彼が投資を始めたのがもう少し遅ければ、30歳で資産が2万5000ドルにしか増えていなかったのです。

10歳で投資を始めたときと比較すると、その差40倍。

また、彼はその後も年利22％利益を上げ続けています。

そして、もし彼が30歳の時に得た100万ドルを年利22％で投資し60歳で投資をやめていたとしたら、最終的に3億9,000万ドルになっていました。

これでも十分大きな金額ですが、60歳以降も30年間投資をし続けています。

今ではその資産額が845億ドルに増えているのです。

60歳で投資を止めた場合の3億9,000万ドルは、今の彼の資産の0.5%にも満たない金額です。

バフェット氏のように非常に早くから投資を始め、長く投資を続けることで

将来、資産を大きくさせることができるのです。

私はこれについて書かれたページの写真を撮って子供たちに送りました。

長期的に投資を続け、子供や孫にもそうするように教えましょう。

何十年も経てば、彼らはあなたに感謝するか、母校の図書館にあなたの名前をつけることもあるかもしれません。

あなたもこれまでに影響を受けた最高の投資アドバイスがあれば、ぜひ教えてください。

いい投資人生を。

～編集部コメント～

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