年利8%の高配当エネルギー企業 現金を生み出すパイプラインとは？

私は石油・ガスのパイプライン会社のファンです。

石油やガスのパイプライン会社は、石油の発見・掘削や製油所の建設などを行う必要はなく、パイプラインの建設と維持だけを行えばいいのです。

そのため通常の石油・ガスの探査会社よりも経費がはるかに少なくて済みます。

さらに、パイプライン会社は一般的に石油やガスの価格を気にする必要はありません。

なぜなら、固定契約に基づいて支払いを受けるからです。

高速道路の料金所のようなもので、石油価格が 1 バレル 80 ドルのときも、60 ドルや 40 ドルのときも、パイプライン会社は同じくらいの利益を上げます。

※バレル＝液体などの量、体積を表わす単位

そして、パイプライン企業の多くはマスター・リミテッド・パートナーシップ（MLP）※であり、分配金を支払います。

※MLPとは、エネルギー事業を主な収益源とする共同投資事業形態のひとつ。米国の証券取引所で通常の株式と同じように売買されます。

米国でエネルギー資産の多様なポートフォリオを所有・運営するエナジー・トランスファー（NYSE: ET）は、125,000マイル以上のパイプラインを運営し、8%ほどの高い年配当利回りを誇る人気のMLPです。

※5月23日時点の利回り

 
しかし、これほど大きな分配金（配当金に相当）を支払い続けることができるのでしょうか？

同社は2023年に95億ドルの分配可能キャッシュフローを生み出しました。そして、今年11億ドル以上、2025年にはさらに5億5000万ドル増加すると予想しています。

昨年、同社は40億ドルの分配金を支払いましたが、分配可能キャッシュフロー基準の配当性向はわずか42%でした。配当性向は今年51%に上昇し、来年は50%をわずかに下回ると予想しています。

MLP の場合、配当性向は 100% 未満が望ましいため、同社は分配金を容易に賄うことができています。

このようにあなたも石油・ガスのパイプライン分野の企業に注目して、投資をされてみるといいかもしれませんね。