米国配当株投資

大きな利益を生む超小型株

所要時間: 4分.

この記事のポイント

  1. 多くの投資家が探しているものとは?

  2. 短期間で株価が2倍、4倍、6倍に跳ね上がるマイクロキャップ株

  3. マイクロキャップ株に投資する際に絶対に守らないといけないこと


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何年か前に、友人からおすすめの銘柄を1つか2つ教えてほしいと頼まれました。彼は「お金を稼ぐ必要があるんだ。」と言うのです。

私はまず、テキサス・インスツルメンツ(Nasdaq: TXN)が良いと言うと、彼は「電卓を作っている会社だって?!」と大きな声を上げました。私は「そうだよ、電卓メーカーだけど」と呆れた顔で答えました。

確かにテキサス・インスツルメンツのロゴが入った電卓は未だに存在していますが、同社は世界でも有数の半導体メーカーだと説明しました。そして、当時の配当金も申し分ないものだと付け加えました。

その説明を聞いても、彼はあまり興味を示しませんでした。

そこで私は次に、レイセオン(NYSE: RTX)の名前を挙げました。同社の顧客であるアメリカ政府は、常に新しい軍需品への投資を惜しまないからです。

「頼むよ、マイク…もっと面白いものを教えてくれ。」彼は更に要求しました。

「それなら、デジタル・リアルティ・トラスト(NYSE: DLR)はどうだい?」

同社は不動産投資信託(REIT)で、名だたる有名企業に対してデータサーバーを置くためのスペースを貸し出しています。当時、山ほどのキャッシュを生み出しており、配当も良好でした。

「つまらないな!」彼はまたもや大きな声で言いました。

しかし、彼が本当にこれらの企業に投資していたのなら、つまらないなどとは全く思わなかったでしょう。テキサス・インスツルメンツの株価は、私が推奨した時点からおよそ500%も成長し、レイセオンとデジタル・リアルティ・トラストも4倍近くになっているのです。

でも、私の友人は、株価が大きく動く可能性のある小さな株を求めていました。

市場では、低位株(株価が市場全体の水準の値段に比べて低いところにある株式)は株価の水準が高い「値がさ株」よりも動きが速いという誤解があります。

2020年の初めにテスラ(Nasdaq: TSLA)を100ドルで買っていた人や、メルカドリブレ(Nasdaq: MELI)を500ドルで購入した人たちの前でそんなことを言えば、きっと笑い飛ばされてしまうでしょう。テスラも現在では700ドル以上まで急激に値上がりし、メルカドリブレも1,600ドルを上回りました。

確かに、非常に小さな企業の低位株を数多く保有することには刺激的な一面があります。そして、そのような銘柄に値動きがある時は、スピードも速いのです。

リジェル・ファーマシューティカルズ(Nasdaq: RIGL)のケースを見てみましょう。同社は、7月10日には2ドル未満で取引されていました。しかし、7月14日には5.24ドルの高値をつけました。

更に規模の小さなエボジェン(Nasdaq: EVGN)は、7月には1ドルで取引されていました。それが今では5ドル近くで取引され、クリスマスの直後には5.95ドルもの高値を記録しています。

そして昨年末に、ビットデジタル(Nasdaq: BTBT)は、たった3回の取引で2倍まで跳ね上がりました。

マイクロキャップ株(時価総額が小さい超小型株)の投資に関わる多くの人々は、このような値動きを期待しています。

このことは、リスクとポジションの規模を適切に把握していれば、何ら問題ではありません。

ほとんどの投資家は知りませんが、マイクロキャップ株の中でも配当金を出している企業もあります。

例えば、キンベル・ロイヤルティ・パートナーズ(NYSE: KRP)は、時価総額が5億ドル未満ながらも10%以上の配当利回りになっています。

時価総額7,000万ドル規模のクラウン・クラフツ (Nasdaq: CRWS)も、4.5%の配当利回りを誇っています。

マイクロキャップ株といっても、スタートアップや最近株式を公開した企業、ビットコインやその他の投機的なテクノロジーに関する企業とは限りません。

クラウン・クラフツは、ベビー用品の製造を63年あまりも行ってきました。

私は投資家に向けて、ポートフォリオを組む際には多様なセクター、地理的要件、時価総額を分散するようにアドバイスをしています。大型株が優れた動きを見せる時もあれば、小型株やマイクロキャップ株の方が良いこともあるのです。

間違いなく、私の友人はこれから大きく値上がりするマイクロキャップ株を探していました。誰だってそうです。そして、そのような銘柄に投資をすることにも問題はありません。

実際、私はポートフォリオにマイクロキャップ株を含めることを推奨しています。短期間で2倍、3倍に成長する可能性のある中小企業の株を、それらが注目を浴びる前に確保しておくのです。

ただし、その銘柄を買っている理由と、ストップなどの出口戦略を事前に設定しておいてください。そして、当初想定した状況が変わったり、利益を手にできる時には、その株を売ってください。

これらの小型株は値動きが荒いので、価格が上下している時にどのような行動を起こすか迷っている暇はないのです。

良い投資を!

マーク


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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