米国配当株投資

巨大モバイル通信会社は今年、16年連続増配を達成できるか?

この記事のポイント

  1. 200億ドルを超えるフリー・キャッシュフローを持つ巨大モバイル通信会社
  2. 2021年のフリー・キャッシュフローが減少する?
  3. 年利回り4.3%の配当は安全か?

ベライゾン・コミュニケーションズ (NYSE: VZ) は、米国で最も信頼性の高いモバイルネットワークの一つと見なされており、4Gのエリア・カバー率が全米No.1です。5Gのエリア・カバー率では、TモバイルUS (Nasdaq: TMUS) とAT&T (NYSE: T) に続く全米3位となっています。ベライゾンは、世界中に13万人以上の従業員を抱える巨大企業です。 同社は2020年に、過去数年で最高の236億ドルのフリー・キャッシュフローを生み出しましたが、2021年には179億ドルへと減少することが予想されています。

私たちはフリー・キャッシュフローの減少は目にしたくはありません。しかし、ベライゾンの場合、それは大した問題にはならないでしょう。というのも、同社は2021年に105億ドルの配当金を株主に支払うと予想されているからです。 この予想通りであれば、同社の2021年の配当性向は59%となります。これは非常に余裕がある値です。私としては、75%以下の配当性向が望ましいと考えています。もし企業が1、2年の不調に見舞われたとしても、配当を維持できそうだからです。 しかもベライゾンは、15年連続で増配している実績があります。これまでは、第3四半期(7 – 9月)に増配してきました。現在の年配当利回りは4.3%(56ドル付近の場合)です。 2021年にフリー・キャッシュフローが減少したとしても、同社にはまだ十分なキャッシュフローがあり、配当金の支払いだけでなく、16年連続の増額もあり得るかもしれません。それが実現されることを期待します。

さらに長期に目を向けると、ベライゾンの2022年のフリー・キャッシュフローは2021年の予測をわずかに上回ることが予想されています。 もし、2022年もフリー・キャッシュフローが再び減少するようなことがあれば、同社の配当金の支払い能力をより詳しく調べる必要が出てくるでしょう。 しかし、現時点では、同社の低い配当性向と、確固たる増配の実績を考慮すると、配当はきわめて安全であると思われます。

配当安全性格付け:A

よい投資を!

マーク


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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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