トレンド投資

2024年は“サイクル”でハイテク株が下落する?

株価は上がるのか下がるのか?
強気派が主導権を握るのか、弱気派が主導権を握るのか?

市場の次の動きを誰よりも早く知るために、投資家は過去そういった知識を求めてきました。

そして、それを証明するための様々な指標が世の中には出回っています。

もちろん、これらが役に立つこともありますが、この先何が待ち受けているのか?

これを垣間見るにすぎません。

もし、指標を間違った使い方をすれば、壊滅的な結果になる可能性もあるのです。

例えば、トレードで利用されるMACD(移動平均収束拡散)やRSI(相対力指数)は、単に買われすぎや売られすぎのシグナルを知れるだけです。

これらは全体的なトレーディング戦略の一部分に過ぎず、戦略そのものではありません。

9EMA(9日指数移動平均)、21EMA(21日指数移動平均)、VWAP(出来高加重平均価格)は純粋にデイトレードのためのものです。

50EMA(50日指数移動平均線)は分析の鍵となり、200EMA(200日指数移動平均線)は長期的な指標のデータを知ることができます。

これらは、投資家やトレーダーが頼りにしている数多くのツールの一部であることは事実です。

しかし、それらが意図した通りに使われることはあまりありません。

私はもっと良い方法があると考えているのです。

その一つが「サイクル投資」

これは、チャートのローソク足やあらゆる指数、指標を頼りにするものではありません。

一方、市場がこの先にどこに向かうのか?を予測することができるのです。

市場には時計仕掛けのように何度も繰り返されるパターンが存在しています。

そのパターンを利用したものが、サイクル投資です。

そして、2024年はある重大なサイクルが訪れる年。

このサイクルを知っているか、いないかで今年のあなたの投資パフォーマンスが大きく変わってくるかもしれません…

 

2024年はハイテク株の下落年?

私は不確定要素や計画の欠如も嫌いです。

そして、パソコンの前で株価のチャートをずっと眺めて、チャンスが訪れるのを待つことも嫌いです。

そのため、効率的で簡潔で確率に基づいたシステムや戦略を構築することに何十年といった時間をかけてきました。

その結果、市場の動きに不意を突かれることがなくなりましたし、投資だけに時間を取られることもなくなりました。

より自由な時間が増えたのです。

それを実現することができた要因の一つが「サイクル投資」でした。

ここからは核となるサイクルの一つをご紹介します。

これを見てください。

これはインベスコQQQ *の4年周期の平均上昇率を表した図ですが、3年目が32.57%と大きく上昇していますね。

インベスコQQQはNASDAQ100指数の値動きに連動する米国株のETFです。

NASDAQ100指数はアップル (Nasdaq: AAPL) やアマゾン (Nasdaq: AMZN) といったハイテク株で構成される指数。

この指数を見ると、ハイテク株が好調なのかどうかを判断できるということですね。

このNASDAQ100指数が2023年に約50%上昇したのです。

そして、2023年は先ほどお見せした図のちょうど3年目の年でした。

一方、4年目を見ると過去の平均上昇率が0.24%と低くなっています。

つまり、2024年は昨年ほどハイテク株に期待が持てない可能性が高いのです。

もしあなたが、GAFAMやテスラ、エヌビディアといった銘柄に投資している、あるいはこれから投資しようと考えているなら注意が必要な年と言えるでしょう。

では、なぜ4年周期の4年目はパフォーマンスが悪くなる傾向があるのか?

 

2024年は米国大統領選挙が実施される年

2024年は米国大統領選挙が実施される年です。

そして、気をつけなければいけないのが過去、大統領選挙が実施された年は市場が下落していたということ。

実際、過去25年間で最大の市場暴落が起きたのは、2000年、20008年、2020年の3回、米国大統領選挙の年だったのです。

そして、大統領選挙の年に注意をしなければいけない月があります。

これを見てください。

これはインベスコQQQの選挙が実施された年の月ごとの平均上昇率を表した図。

例年、選挙年の1月は荒れ模様で、今月も浮き沈みが激しい状況でした。

ただ、その数ヶ月後は上昇する傾向にあります。

そして面白いのが7月。

例年、7月はナスダック100にとって素晴らしい月です。

実際、インベスコQQQは16年連続で同月をマイナスで終えたことがありません。

しかし、選挙の年には7月以上に、8月が大きく上昇する傾向があるのです。

ただ、この後を見てください。

9月、10月、11月と上昇率がマイナスになっていることが分かりますね。

実際、去6回の選挙年のうち5回、QQQは10月に下落しているのです。

このように過去のサイクルを見てみると、選挙が実施される年はハイテク株に注意した方がいいことが分かります。

しかし、心配はいりません。

このようなサイクル投資があることを知っていれば、誰よりも早く、時には市場よりも早く、何が起こるかを予測することができるからです。

ぜひ、あなたの投資にも「サイクル」を活用してみてください。

マシュー・カー

〜編集部〜

マシューさんの専門分野は「サイクル投資」。

サイクル投資を知っていれば、

・今後、株価が上昇するタイミング
・株価が下落する可能性があるタイミング

これらを事前に予測することができます。

そんなサイクル投資について、マシューさんがこちらの動画をお話してくれています。

→動画を見る

この動画は昨年末に撮影したものですが、今後あなたが「2024年は良い投資ができた年」と思えるようなヒントをお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。
(動画の10分頃からお話しています)

 

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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