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恵まれていなかった出発点と、読書への執着
今回は少し趣向を変えて、私の過去についてお話しましょう。
大学を卒業したばかりの頃、私はお金もなく、将来の見通しもまったく立っていませんでした。
私が通っていたファーマン大学では、多くの友人たちが法科大学院や医学部へ進学し、あるいは企業で専門職や管理職としてのキャリアを歩み始めていました。
その一方で私は、フロリダ州デイトナビーチにあるレストランで週6日、ウェイターとして働いていたのです。
決して恵まれたスタートとは言えません。
ただ、当時の私には3つの強みがありました。
▼3つの強み
- 尽きることのない好奇心。
- 現状を変えたいという強い向上心。
- 本を読むことへの情熱
振り返れば、この最後の要素こそが、私の人生を最も大きく変えたのかもしれません。
仕事でも、お金の面でも、そして人生そのものにおいても。
読書と自己学習が築いたキャリアの基盤
新しい業界に入り、新しい仕事に就くたびに、私は周囲の同僚を見ながらこう考えていました。
「あなたたちは私より頭が良いかもしれない。経験も豊富だろう。私以上に長時間働いている人もいるはずだ。だが一つだけ、自信を持って言えることがある。私は誰よりも多くの本を読む。」
そんな気持ちでした。
私はまるでスポンジのように知識を吸収していました。
携わる仕事について学び、勤務先の会社について学び、興味を持ったテーマについて学ぶ。
とにかく貪欲に読み続けたのです。
後年、大学を卒業する自分の子どもたちにもこう伝えました。
「もし本を読むことが好きでないなら、キャリアについて助言できることはあまりない。なぜなら、私がキャリアを築くうえで最も大きな力となったのが読書だったからだ。」
もちろん今では、ChatGPTやClaude、Copilot、Perplexityといった生成AIも活用しています。
知りたいことを質問すれば、瞬時に答えが返ってくる。
私にとっては、まるで夢のような世界です。
もっとも、その答えを鵜呑みにせず、自分で確認することは欠かせませんが。
若い頃の私は、自己啓発やビジネス、資産形成に関する本を見つけては片っ端から買い集めていました。
読んだ冊数は数十冊どころではありません。
ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』や、デール・カーネギーの『人を動かす』といった古典から、マクスウェル・マルツの『サイコ・サイバネティクス』、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』まで、手当たり次第に読みました。
どの本にも黄色の蛍光ペンで線を引きました。
そして読み終えた後は、線を引いた箇所を何度も何度も読み返したのです。
この習慣は大学時代に始め、今も続いています。
本に線を引き、その部分を再読するだけで記憶への定着率が大きく変わることに、今でも驚かされます。
古い中古車を運転しているときには、アール・ナイチンゲールやジグ・ジグラーの講演カセットも繰り返し聴いていました。
同乗者にはあまり好評ではありませんでしたが、そんなことは気になりませんでした。
当時の私は収入も少なく、将来も見えていませんでした。
それでも、より豊かで自由な人生を実現したいという思いだけは強く持っていました。
周囲に経済的な成功を収めた人はいませんでした。
少なくとも、人生やお金について相談できるような相手はいなかったのです。
だから私は、本や音声教材から知識と刺激を得るしかありませんでした。
もちろん、それらの本に私の人生を変える具体的な答えが書かれていたわけではありません。
しかし、それで十分だったのです。
著者たちは私の人生を知りません。
必要だったのは、そこに書かれた原則を自分自身の状況に当てはめることでした。
そして、その考え方は正しかったと思います。
自己啓発本を軽視する人は少なくありません。
しかし私は、それらの本がなければ今の自分はなかったと断言できます。
【まとめ】学び続ける姿勢と、その後のキャリアの広がり
図書館を利用するという選択肢もありました。
ただ私は、その知識を自分のものとして手元に置いておきたかったのです。
それに、私のように本へ大量に線を引く読者は、図書館から歓迎されないでしょう。
当時の私には、メンターもいませんでした。
目標となる人物もいなければ、ビジネス上の人脈や家族のコネもありません。
そもそも私は、人脈づくりが得意なタイプでもありませんでした。
しかも、私の周囲にいた人たちも皆、経験もお金もない若者ばかりだったのです。
その後、不動産業の資格を取得し、5年間ほど平均的な生活を送りました。
さらに証券業界の資格を取得し、そこから16年間にわたって安定した収入を得ることになります。
その間も、自己成長や資産形成に関する本を読み続けました。
理由は単純です。
本を書いている人たちの方が、周囲の同僚よりも成功について深く理解しているように思えたからです。
もっとも、私が人生最高の自己啓発書に出会ったのは、かなり後になってからでした。
その一冊については、来週お話ししたいと思います。
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