株式市場は正気を失ったのか？

先日、友人が緊急の質問をしてきました…

「アレックス、国がこれほどひどい状況にありながら株価が過去最高値を更新していたのはなぜですか？投資アナリストとしての意見を聞かせてください。私には理解できません。

市場は正気を失っているのではないでしょうか。」

この一年間、私はこの質問を何度も受けています。
いくつかの視点をお伝えします。

株式市場は私たちの集団的思考を測る良い指標です。

経済成長、インフレ、金利、企業収益など、将来に対する私たちの見解が反映されています。

恐怖、貪欲、希望、不安、楽観主義、悲観主義といった感情や意見も織り込まれています。

市場は通常合理的ですが、時々正気を失うこともあります。

90年代後半のドットコムバブルや、2006年から2008年の住宅バブルの際もそうでした。

9.11、金融危機、COVID-19の初期の流行の際の暗い気持ちも同じです。

もちろん、良い動きと悪い動きが同時に進行していますが、ネガティブな面は既にご存知でしょう。

・株式市場は5年で80％上昇している。
・南の国境は混乱状態だ。
・高等教育機関は教育するよりむしろ洗脳に近い。
・米国の国家債務は35兆ドルに達し、米国経済よりも大きくなっている。
・そして、世界が毎年300億トン以上の炭素を大気中に放出していることは、望ましい状況ではない。

なぜ多くの人はネガティブな傾向は知っているのに、ポジティブな傾向はほとんど知らないのでしょうか?

理由は 3 つあります。

1つは、人間はリスクや危険を常に警戒するようにできているということです。

2つ目は、メディアはこれを知っているため、ニュースはほぼリスクと危険に焦点を当てています。

3つ目は、今年は政治の年です。政治関連で関心を惹くための第一のルールは、敵を明確にすることです。

権力を取り戻したい共和党員たちは、この国のあらゆる問題点を指摘し、民主党に責任があると主張します。

権力を維持したい民主党は、共和党が11月に勝利すれば恐ろしいことが起きるだろうと指摘します。

私は、いくつかの基本的な事実を挙げて、この考え方に対する対象法を提供し、市場が上昇した理由を説明することができます。

米国は世界で最も急速に成長している主要経済国です。

失業率は 50 年ぶりの低水準に近づいています。

世帯収入と資産は過去最高を記録しています。インフレ率は引き続き低下しています。米ドルは上昇しています。

消費者支出は引き続き驚異的です。企業収益も同様です。

しかし、最近のハリス世論調査によると、アメリカ人の49％が失業率は高いと考え、72％がインフレは進行中と見ており、56％がアメリカは不況に陥っていると思っています。

同じ調査では、S&P 500 が今年は下落すると考えている人が 49% に上りました。

（この 49% が主に株式投資家で構成されているわけではないことは間違いありません。）
 

賢明な投資家は、常に存在する多くのネガティブなことに加えて、ポジティブなことも起こっていることを認識しています。

そして株式市場を押し上げたのは、このような賢明な投資家が総額何兆ドルもの資産を運用したからです。

なぜこれほど多くの人がこのことを理解していないのでしょうか?

信頼できない全国メディアの報道が原因だと思われます。

ジャーナリストが、ウェブのヒット数、いいね、シェア数を増やす目的ではなく、

短期的なマイナス面と長期的なプラス面のバランスをとった、正確で微妙な世界観を伝えれば、

私たちは世界の状況についてより良い視点を持つことができるでしょう。

ビジネスマンや投資家にとって、良い面と悪い面の両方を理解することは非常に重要です。

結局のところ、世界が本当に地獄に落ちようとしているのなら、なぜ苦労して稼いだ資金を株式市場に投じたり、事業を始めたり拡大したりするのでしょうか?

確かに、存在する否定的な傾向を把握することは重要です。

しかし、肯定的な傾向に注目することも同じように重要です。

何がうまくいかないかを考えるだけでなく、何がうまくいくかも想像していきましょう。
 

P.S.

アマゾン、アップル、エヌビディアは私たちの生活をより良くし、米国市場を牽引してきました。

では次に世界を変え、私たちに豊かな生活と投資リターンを与えてくれる企業とはどんな企業でしょうか？

20年前にこれらの企業に投資していた私は、この7つの企業だと考えています。

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