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2021年にポートフォリオをさらに大きく育てる三つの方法

2020年は投資家にとって非常に独特で、困難な年になりました。

新型コロナウィルス感染症のパンデミックと一時的な経済停止状態にもかかわらず、S&P 500は16.2%回復、また、オックスフォード・クラブの多くの投資ポートフォリオもかなり良い成績を上げています。

2021年も株式市場にとって素晴らしい年になるでしょう。しかし、金融市場に保証はありません。

今から取れる三つの対策があります。今年、市場が何をしようと、より大きなリターンを得るために今日から始めましょう。

1. もっと貯金しましょう

2020年の退職後の信頼度調査の結果、悲しいほどに退職後の備えが出来ていないアメリカ人が何百万人もいることが明らかになりました。その最大の理由は、貯金が不十分だからです。

労働者の36%は退職後の医療費を賄えるかどうか、あまり自信がない、または、全然自信がない、と答えています。

アメリカ人の4分の1近くの人が、退職したあとの貯蓄として1,000ドル以下しかありません。

更に、半分近くの人の貯蓄額は25,000ドル以下なのです。

私は20代の頃貧しい青年時代を過ごしたので、それ以降せっせと節約しています。

むろん、たやすいことではありません。運転していた車はポンコツで、むしろカーステレオの方が価値があるくらい。住まいは友達とアパートをシェアしていました。健康保険には加入していませんでしたし、雇用主が一部支払ってくれる退職金制度もありませんでした。

それでも、貯金したのです。正直なところ、貯金がないとどうなるか、それが怖かったのです。

現在、努力という面倒で不愉快なことをしなくても 政府が望むだけの物質的幸福を与えてくれる、と信じているアメリカ人が未だに何百万人もいます。

しかし、退職後に平均的な労働者が社会保障から受け取る金額は、月額たったの1,470ドルなのです。(配偶者手当を合算すると2,200.46ドルになります。)

現在の生活費を考えると、その金額でまともな生活が出来る人はいません。

快適な退職後を迎えるためには、出来る限り早くから、満足できる範囲で、可能な限り長い期間、節約しなくてはなりません。

株式市場や債券市場のパフォーマンスと違い、貯金はあなた自身の力で管理できるものです。

2. 投資コストを削減しましょう。

人は、人生ほとんどの場において、自分が与えただけの分を手に入れます。しかし、投資運用会社に関しては、明らかにその限りではありません。

毎年、アクティブなファンドマネージャーの4人に3人は管理されていないベンチマークをアウトパフォームすることが出来ずにいます。10年或いはそれ以上の期間にわたり、95%がアンダーパフォームしています。

あなたは、商品を配達してくれる可能性が20分の1以下の人に、多額の手数料を払いたいと思いますか?

投資手数料とリターンは逆相関関係にあります。投資アドバイザーが稼げば稼ぐほど、あなたのリターンは少なくなるのです。

逆に、バンガードの創業者ジャック・ボーグルが述べたように、投資の世界ではお金を払わずとも手に入れることが出来ます。

これは特に、債券の分野で当てはまります。例えば、10年国債の利回りは現在1.04%。運営費用(ファンドの年間の運営費用÷ファンドの年間平均投資資産)1%の債券ファンドに投資した場合、年間利回りのほぼ全てが運営費用に消えてしまいます。

それでは意味がありません。目的は、ブローカーやファンドマネージャー、投資アドバイザーたちではなく、あなたが豊かになることなのですから…。

3. ポートフォリオをリバランスしましょう。

米国株式市場は記録的な10年を終えました。S&P 500は2010年初来、198%のトータルリターンとなっています。

つまり、あなたは、深刻な景気後退があったとしても快適に過ごせるだけの株式を保有しているかもしれないのです。

ポートフォリオのバランスを見直してください。リバランス、つまり最も高く評価されているアセットクラスを売り戻し、その収益を最もだぼついている(動いていない)アセットクラスに入れます。

これはコントラリアン、つまり逆張りの実行です。これは有効ですよ。なぜって、あなたは高値で売って安値で買わなければならなくなるからです。これにより、リスクを軽減した長期投資のリターンが期待できます。

そうです、勝者にこだわり敗者を切り捨てるよう、トレーダーに言います。

短期取引戦略と長期成長戦略、個々の証券取引とあなたのポートフォリオを構成するアセットクラスのリバランス、これらの間には大きな違いがあります。

資産配分に関していうと、スクリプトを裏返し、大きく値を上げた資産クラスを売り戻し、その収益を動きの遅いアセットクラスに充てます。

投資サイクルが動き、(外国株式のような)基準値を下回るパフォーマンスが跳ね上がりアウトパフォームをするようになったらあなたも嬉しいでしょう?

良い投資を。

アレックス

Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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