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伝説の投資家に(ほぼ)同意する理由

 

先日、友人で金融アナリストのマーク・スクーセン氏と共に、伝説的投資家であるバートン・マルキール氏とジェレミー・シーゲル氏にインタビューする機会がありました。

二人とも投資の古典を執筆しています。

シーゲル氏は『株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド』の、マルキール氏は『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』の著者です。

二人とも株式は長期的に上昇し続けると考えており、それは何十年も変わっていません。

特にマルキール氏は、現代の投資思考に大きな影響を与えた数少ない人物の一人なのです。

彼の思考は単純明快で、合理的で利己的な投資家はすべての公開情報を即座に株価に反映させると信じています。

これが「効率的な市場仮説」という言葉の由来です。

マーケット・タイミングや銘柄選択で長期的に市場を打ち負かすのは不可能です。それは賢明なことではありません。

その代わりに、彼は、インデックス・ファンドで幅広いセクターの株式を保有することを勧めています。

私はマルキール氏の意見に大方賛成ですが、全てではありません。

まず、投資家が利己的であるのは予想できます。しかし合理的でしょうか?

必ずしもそうとは思いません。最近の歴史を見てみましょう。

 

23年前、インターネット株やテクノロジー株を買い漁っていた投資家たちは、売上高や業績を度外視し、「ウェブページの訪問者数」や「ウェブヒット数」のような財務指標を重視していました。

15年前、「不動産は常に上昇する」という理由で、土地、賃貸物件、別荘、コンドミニアムを転売するために借金した彼らは合理的だったのでしょうか?

2008年の金融危機の際、ダウが6,500ドルになったときに株を一斉に投げ売りし、利回りが史上最低になったときにその資金をマネー・マーケット・ファンドにつぎ込んだ彼らは合理的だったのでしょうか?

そして数年前、暗号資産に大金をつぎ込んだ彼らは合理的と言えるでしょうか?

投資家は、ほとんどの場合、合理的に行動します。

しかし、すべての(あるいはほとんどの)投資家が常に合理的に行動しているわけではありません。そして、そこにチャンスが生まれるのです。

また、「ランダム・ウォーク」論には、もう一つの欠陥があります。

マルキール氏は、投資家はすべての「公開情報」を株価に反映させると述べています。しかし、非公開情報はどうでしょうか?

ほとんどの投資家は非公開情報にアクセスできませんが、誰もアクセスできないわけではありません。

私がこれまでに行った最高の取引のいくつかは、小売業者を訪れ、地域や全国的な売れ行きを店長に尋ねたことで生まれたものです。

彼らは売れ行き状況を絶対に漏らさないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。

話してしまう場合もあるのです。

顧客、サプライヤー、競合他社、そして従業員と話すことで、ちょっとした重要な情報を得て優位に立てることがあります。

経営陣たちはどうでしょうか?

役員や取締役は、あらゆる重要な非公開情報にアクセスできるため、一般投資家よりも非常に有利に取引を行えます。

米国政府が、自社株を売買する際にはいつでも、何株、いくらで、何日に買ったかを明らかにするフォーム4を証券取引委員会(SEC)に提出するよう義務付けているのもそのためです。

経営陣の行動を注視することはできても、彼らの非公開情報にアクセスはできません。

しかし、彼らが自分の会社の株を割高だと考えているのか、割安だと考えているのかは確実に知ることができます。そして、それは極めて重要な情報なのです。

マルキール氏の言う通り、市場に勝つのは困難です。しかし、やるだけ無駄なのでしょうか?

ウォーレン・バフェット氏やピーター・リンチ氏のような人たちは、市場に勝てると考えていて、Oxfordキャピタル・レターのOxfordアクティブ・ポートフォリオも同じ考えです。

我々は20年以上にわたってS&P500種株価指数に大差をつけています。

マルキール氏はいくつかの点で間違っているものの、その他の意見は的を得たものです。

例えば、彼は市場のタイミングを計るのは愚かな行為だと考えていて、私もその意見に賛成です。

過去を振り返って、何をすべきだったかを考えるのは簡単です。しかし、未来に目を向けるといつも白紙の状態なのです。

例えば年初、多くのアナリストは高インフレと金利上昇を理由に弱気でした。

しかし、S&P500種株価指数は年初6か月で16%上昇。ナスダックはその2倍以上に上昇し、1983年以来最高の上半期パフォーマンスを記録したのです。

タイミングを見計らっていたため市場を傍観していた多くの投資家には、大きなチャンスを取り逃しました。

マルキール氏は、インデックス・ファンドが長期的には大半のアクティブ運用ファンドを凌駕すると主張しています。

彼は正しいでしょう。調査によれば、アクティブ運用ファンドの4本中3本は毎年ベンチマークを下回っています。

そして10年以上の期間では、90%以上がS&P500種株価指数をアンダーパフォーム しています。

 

私はマルキール氏の意見にほぼ賛成です。

彼の研究、そしてジョン・ボーグル氏やジェレミー・シーゲル氏らによる同様の研究は、私自身の投資哲学の発展に大きな影響を与えました。

実際、Oxfordバケーション・ポートフォリオは、彼が『ウォール街のランダム・ウォーカー』で主張していることの多くを具現化したポートフォリオになります。

一方、Oxfordアクティブ・ポートフォリオはまた別で、慎重な分析とデュー・ディリジェンスが市場を打ち負かすパフォーマンスにつながることを示しています。

私はそれをランダムではない成功と呼びたいと思います。

インデックス・ファンドをポートフォリオの基盤にするのは賢い選択です。

しかし、個別銘柄を注意深く選び、元本と利益を守るために実績のある売却ルールを守ることで、潜在的なパフォーマンスを高めることができるのです。

 

P.S.

〜編集部〜

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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