金融リテラシー

ペニー株に関する5つの通説を分析: ペニー株の真実と嘘とは

所要時間: 5分.

この記事で検証している5つの通説

  1. 通説1: ペニー株は大型株よりも株価が2~3倍になる可能性が高い

    株式が上昇するか否かは株価の大小で決まらず、 需要と供給がどれだけあるかで決まる。

  2. 通説2: 収益や利益の少ない零細企業の株式がペニー株である 

    株価は、企業の収益や利益と必ずしも一致しない。

  3. 通説3: ペニー株に投資すれば、ウォール街のビッグプレイヤーよりも先に参入できる 

    多くの投資信託やその他の機関投資家は、ペニー株購入を禁止する独自のルールを設けている。

  4. 通説4: ペニー株には配当金の支払いがない 

    中には配当金を支払う株式もあるが、ほとんど事実。

  5. 通説5:ペニー株はリスクが高い 

    リスキーな企業もあるが、質の高い企業も多くある

動画で記事を読む


私はよく、友人や家族から、「今、どこにお金を投資すべきなのか」と聞かれます。 

そんな時はいつも「ペニー株だ」と答えています。すぐに「冗談だよ」と付け足しますが。 

なぜなら、一般的にペニー株への投資は危険だと思われているからです。  

世の中には、ペニー株を愛する投資家がたくさんいます。 

彼らは、10ドル未満の安い株式を購入し、それが何十ドルにも暴騰して、自分のお金が何倍にも膨れあがることを夢見ているのです。  

そんなペニー株には、たくさんの誤った通説があります。 

今日はあなたに、ペニー株の何が真実で何が誤った通説なのかをお話しします。これを正しく理解していれば、ペニー株投資で利益を得られる可能性が高くなります。 

通説1: ペニー株は大型株よりも株価が2~3倍になる可能性が高い

一般の投資家は、100ドルで取引されている株が2倍の200ドルに上昇するよりも、2ドルの株が4ドルの株になる方がはるかに簡単だと考えています。 

でも、テスラ(Nasdaq: TSLA)の株価を見てください。 

同社の株式は、2019年9月に220ドル辺りで取引されていました。テスラ株はペニー株ではありません。大型株です。 

それが先月には1,000ドル以上まで上昇し、現在は1,300ドル辺りで取引されています。5倍以上の株価になったのです。 

このように、株式が10%、20%、または100%上昇するか否かは、株価の大小で決まるものではありません。 

重要なのは、その株式の需要と供給がどれだけあるかということなのです。 

テスラ株のような大型株であっても、多くの投資家がそれを欲しいと思えば上昇します。 

ペニー株も同様です。株式の需要と供給が株価を決めます。 

株価の低い零細企業が何か大きな発表をしても、誰もそれをウォッチしていなければ、株価は上昇しません。でも、注目を浴び始めると一気に上昇することがあります。 

イノビオ・ファーマシューティカルズ(Nasdaq: INO)のような無名の会社でも、突然スポットライトを浴びると、9ヶ月ほどで、株価が2ドル辺りから30ドル付近まで上昇するのです。  

通説2: 収益や利益の少ない零細企業の株式がペニー株である 

株価は、企業の収益や利益と必ずしも一致するものではありません。 

現在、エネルギー業界には、ノーブル(NYSE:NE)のように1ドル以下で取引されている企業がたくさんあります。今年の収益が少なくとも1億ドルを超えるアコーダ・セラピューティクス (Nasdaq: ACOR)もその一つです。 

また、時価総額10億ドルのシリウスXM (Nasdaq: SIRI) は昨年80億ドル近い収益を上げましたが、現在、同社の株式は6ドル以下で取引されています。 

その企業の収益にかかわらず、株式市場全体の動向や何らかの外的事象によって、多くの投資家が売りたいと思えば、株価は下がることもあるのです。  

通説3: ペニー株に投資すれば、ウォール街のビッグプレイヤーよりも先に参入できる 

これは部分的には真実と言えるでしょう。 

多くの投資信託やその他の機関投資家は、10ドル以下や5ドル以下で取引されている銘柄を購入することを禁止する独自のルールを設けており、ペニー株に投資できないからです。 

しかし、その他の投資家はそのような制限を設けていません。ヘッジファンドやその他の機関投資家の中にも、ペニー株を保有している投資家が多くいます。 

通説4: ペニー株には配当金の支払いがない 

多くのペニー株には配当金の支払いがないのは事実です。 

しかし、中には配当金を支払う株式もありますよ。 

例えば、シリウスXMは配当金を支払っています。マンハッタン・ブリッジ・キャピタル (Nasdaq: LOAN)も同様で、現在5ドル近辺で取引され、配当利回りは9%ほどです。  

通説5:ペニー株はリスクが高い 

多くのペニー株はゴミ企業です。株価が低いのにはそれなりの理由があります。 

一方で、質の高い企業も多くあるのも事実です。ウォール街にまだ知られていない、人気を集め始めたばかりで、投資や短期売買に適した企業があります。 

ただし、ペニー株を取引する場合は、リスクや潜在的な利益、取引をする理由、トレーリングストップなどのリスクを制限する戦略があるかを確認してください。  

今日ご紹介したペニー株に関する事実と誤った通説を理解していれば、ペニー株投資で利益を得られる可能性が高くなります。 

良い投資を。 

マーク


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

ちなみに…このブログで紹介している株はもちろんいいのですが、それよりもたくさんの配当を出す企業ばかりを集めて、毎月レポートしてくれて…「買い」「売り」の具体的なアクションをあなたへお届けする、「Oxford インカム・レター」はこちらからお試しすることができます。

Oxford インカム・レターをお試しする

これは、10年間平均で12%の複利成長…6年で資産2倍を狙う「配当投資」戦略です。私たちOxford クラブが軸にしている「資産形成ピラミッド」の第一段目に当たる保守的な投資のポートフォリオです。

もし、「これから資産形成をやってみようとは思っているけど、何から始めたらいいかわからない…」と思ったら、お試ししてみてください。30日間返金保証付きなので安心してお試し購読できます。

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button