この投資戦略で最大の利益を
数十年前、私は、人生を激変させる投資戦略を見つけ出しました。
まさに人生の転機。
私の投資リターンは安定的に上昇し、根拠のない投資をすることがなくなりました。もし、ベストな投資戦略は何か?とあなたが私にアドバイスを求めてきたら、私は間違いなくこの投資戦略を勧めます。
サイクルパターンに基づいた投資戦略
この戦略は、毎年特定の時期に株価成長する企業のサイクルパターンを活用して、投資リターンを狙っていくものです。
サイクルパターンは「不規則」だとか、「市場の変則性」だという人もいます。経済評論家やコラムニストの中には、私たちのアプローチのあら探しをする人もいます。
私だけでなく、イェール・ヒルシュ、ジェフリー・ヒルシュ、ノーマン・フォスバック、ディック・ストークン、ピーター・エリエイズ、ジェイ・ケッペルのような多くの人が、何十年にもわたり、リサーチと実践を繰り返し、このアプローチの有効性を証明してきたにもかかわらずです。
ケッペルはこのように書いています。「もし100年以上の実績があっても信用できないのであれば、あなたから信用を得ることは相当難しい。」
残念ながら多くの投資家もそんな感じです。
経済は消費者による支出に基づいています。今日、夏物のビキニはセール中で、冬物のコートには高値がついています。それは偶然ではなく、必然です。この事実をうまく利用すれば大きな利益を上げることができるのに・・・。
Sell in May and go away(5月に売り逃げろ)?
最も有名な格言に「Sell in May and go away(5月に売り逃げろ)」というものがあります。
5月にかけて株式相場は上昇し、6月から下げる傾向があることから、5月には株式を売って相場から離れたほうが良い。そして、9月頃には株価が底を迎える傾向があることから、そのころに再び市場に戻ってくることを忘れないように、という格言です。
しかし、ここに重要な問いかけがあります。何を売るのか?
全てを?
5月にすべてのポートフォリオを捨ててキャッシュに変えろということなのでしょうか。
それはあまりにもバカバカしく極端な考えに思えますし、資産形成に不利益なだけです。「Sell in May and go away(5月に売り逃げろ)」が有効なのは、ほんの一部の特殊なセクターのみです。すべてに当てはまるわけではありません。
では、特殊なセクターとは、どのようなセクターなのでしょうか?
実は、ちょうど今「買い」の時期であるセクターがあります。「クリスマス休暇の買い物シーズン」がすでに始まりかけているからです。この時期は小売店にとってとても重要な時期です。
一例として、私がフォローしている小売店25社のインデックス(10月から5月まで保有することを毎年繰り返した場合)の業績を見てみましょう。
2000年から小売店25社の株を10月から5月まで保有することを毎年繰り返した場合、年平均リターンは14.76%で、成功率は76.2%です。
表で下落している年はリーマンショックやコロナ危機のような世界的な経済危機が起こった時期とほぼ一致します。
反対に、同じインデックスの株を5月から10月まで保有することを毎年繰り返した場合、成功率は42.86%で、リターンはマイナスです。
これが、「Sell in May and go away(5月に売り逃げろ)」が一部の特殊なセクターでは有効である理由です。
最高の時期にのみ株式を保有しよう
サイクルパターンに応じて取引を成功させるには、時間と労力を最適化する必要があります。投資家は最高の時期にのみ企業の株式を保有すべきです。
私の投資哲学と戦略はある前提に基づいています。
ほとんどの企業の株価は非対称的に動く
つまり、毎年、上昇トレンドの期間はあり、そうでない期間もあります。それは不規則ではありません。そして、異常な動きでもありません。毎年だいたい同じ時期だからです。
多くの事業は、季節的な要因や特有のサイクルに応じて動きます。サイクルパターンに応じた取引をする場合、株価が上昇する期間に焦点を当て、その以外の期間は気にしないことです。そうすることで、私たちはリスクを抑え、高いリターンを得ることができます。サイクルパターンに基づく戦略は、他の戦略よりも安定して高いリターンを得る事できると思います。
私は、あなたがこの戦略を使って、さらに良い投資家となり、高いリターンを上げられると信じています。
ハイリターンを願って。
マシュー・カー
志村 暢彦