株式投資で大切な目線

株式市場を巡る状況は依然としてエアポケットの中にいるような感じです。
日本時間6月7日深夜、カナダ中銀が市場の大方の予想を覆し、0.25%の利上げを実施しました。
カナダはハイペースでの利上げの後、金利据え置きとしてきましたが、ここへきて堅調な個人消費や住宅部門の上向きなどに言及し、インフレ率を目標である2%を目掛けて利上げを再開しました。
これを受けて、来週、日本時間15日未明に予定されている、米連邦公開市場委員会(FOMC)における利上げの有無への議論が再度高まりました。
FOMCにおける金利の想定については、シカゴマーカンタイル取引所(CME)が発表するFedWatchToolが便利です、というのは先週のメルマガでもお伝えしたとおりですが、
日本時間8日時15:40時点では、
6月会合における金利据え置き(5% から 5.25%): 59.8%
6月会合における0.25%利上げ(5.25% から 5.5%): 40.2%
7月会合における金利据え置き(5% から 5.25%): 28.7%
7月会合における0.25%利上げ(5.25% から 5.5%): 50.4%
6月会合・7月会合における利上げ(5.5% から 5.75%): 19.7%
となっています。
カナダ中銀の利上げを受けて、7月会合での利上げを予想する市場参加者が増えましたが、投資家としては、利上げシナリオが株価に織り込まれたという見方ができることから、どちらかというとポジティブな展開になったと見ています。
6月ないし7月の利上げをもって、利上げ最終局面となり、
『今後はいつ利下げがなされるのか』、『緩やかな景気後退は訪れるのか(訪れるとしたらいつ頃か)』
といった感じで、マクロ経済の状況についての前提条件の絞り込みを進められるようになったので、つまりは、相場の転換点がくるという見方への確信度が高まったとも言えます。
不確定要素が減りつつあるというニュアンスで捉えて頂くと、投資戦略の形成に役立つのではないでしょうか。
もしかしたら、あなたは、『経験が足りないとか、未来について考えるのは難しい』と感じるかもしれません。
たしかに、未来予測を当て続けることはできません。ただ、経験値を高めることで、一定の法則めいたものを蓄積し、少しずつでも確率を上げていくことは可能と考えます。
過去より未来は、大口の機関投資家に対する、個人投資家の強みを大きく発揮できる領域でもあります!
大口の機関投資家の社員には、過去を見るのに長けていたり、著名な大学を出た人が多いかもしれませんが、
一方で、その社員のなかには、自分でビジネスを手掛けたことがある人は限りなく少ないですし、実社会の厳しさに揉まれながら、道を切り拓いてきた人も限られています。
つまり、『未来の予測や勝ち残る企業を見る目利き力』という観点では、実社会における手練れの人の方が、現実的な(当たりやすい)予測を立てられるのではないかと考えます。
(※機関投資家の社員と、実社会の手練れの方々、どちらも多く接してきた私の目線からの意見です。)
将来を見据えたうえで、投資に必要な数字や業績の予測に落とし込むためには、大型の計算機的なものが必要ですが、計算結果よりも大事なこととして、まずは将来に対する目線を持ち続けることではないでしょうか。
その視点でニュースを探していくと、有用なリサーチ機関や政府・公的機関の示すデータなどにも辿り着きやすいです。
楽しみながら試行錯誤に取り込める人や、人と違った視点を持つ人、時として天の邪鬼な人は、自然とその目線が備わっていることが多く、株式投資に向いていると思います。
志村暢彦
追伸1
米国株を中心とした長期資産形成においては、配当投資にフォーカスしたインカム・レターと、成長株にフォーカスしたキャピタル・レターにおいて、グローバルな視点で銘柄アイデアをご案内しています。
追伸2
最近メディアでも、インドをはじめとしたグローバル銘柄への投資への注目が高まっていますが、拙著でも、グローバルに活躍する優良・成長企業についてのアイデアや、一歩先行く投資法についてご紹介しています。
P.P.S
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