投資家が今、本当にするべきこととは?
「流血がニュースを呼ぶ(If it bleeds, it leads)」
という言葉があります。
これは欧米でよく使われる報道に関する慣用句です。
その意味は、事件や紛争、災害、テロのように
ネガティブな出来事がニュースとして報じられやすい一方で、
そうではないポジティブな出来事はニュースになりにくいというもの。
そして、今も昔もアメリカ人の多くは不安な気持ちに駆られ、
絶え間なく報道されるネガティブなニュースに夢中です。
そしてこれは人々の心に重くのしかかっていることでしょう。
しかし、そんな中でアメリカ人たちはその重い気持ちを紛らわすために、
逃げ道を探しています。
例えば、新型コロナウイルス感染症の流行が始まって間もない、2020年3月。
3月14日から21日までの1週間で、アルコール類の売上高は55%上昇しました。
さらに細かく見てみると、ワインの売上高は42%増、
ビールは66%も増加していたのです。
しかし、ネガティブなニュースばかりで暗い気持ちになっている時、
アルコール類に癒しを求めるのが正解なのでしょうか?
いいえ、投資家であるならば、
しっかりと市場に向き合うべきでしょう。
投資家として最も大切なルール
私が投資について、ずっと大切にしているルールがあります。
それは「パニックに陥らない」こと。
市場は混乱していたとしても、投資家であるならば、
一度立ち止まり、大きく深呼吸をして落ち着くべきです。
なぜなら、悪い時は必ず過ぎ去るのですから。
そして今、私たちが目の当たりにしているのは
まさにジェットコースターのような株価の乱高下です。
市場の主要な指数である、ナスダック総合指数、
ダウ工業株30種平均、S&P500種株価指数は、
今年に入ってから1月初めに今年の最高値をつけて以降、
乱高下を続け、6月中旬に今年の最低値を更新しました。
しかし、このような時こそ、冷静さを失ってはいけないのです。
過去の傾向が教えてくれること
2008年、金融危機を由来として訪れた弱気相場では、
市場が52%も下落し、1年以上も続きました。
しかし、このような金融危機に由来するような弱気相場でも、
永遠に続くことはなく、世界が終わることもありませんでした。
つまり、目の前で起きている混乱に惑わされ、
パニック売りや、失敗を恐れた買いに巻き込まれないことが大切なのです。
過去20年間、私たちはドットコムバブルの崩壊、
景気後退、新型コロナウイルス感染症の流行、
そして長期化するロシアによるウクライナ侵攻と
多くの混乱に直面してきました。
このような混乱の中では、市場に恐怖心を持ってしまうこともあるでしょう。
しかし私たちが取るべき行動は、市場を恐れることではありません。
利益を得るチャンスがあるかもしれないと市場に向き合うことです。
強気相場と弱気相場は波を打つように動き、
投資家たちは常にその波に揺られています。
そして今のような市場では、割安で取引されている優良企業が
存在していることを忘れないでください。
決して慌てずに忍耐力を持ちましょう。
それが長期的にあなたの資産形成を助けてくれると信じています。
ハイリターンを願って。
~編集部コメント~
「慌ててはいけない」と頭ではわかっていても、
不安定な市場を見ていると、
不安になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、配当金で資産形成を狙う配当投資なら、
不安にならずに済むかもしれませんね。
株を一度買ったらほったらかしでいい配当投資の方法をこちらで知ることができます。