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米国配当株投資 | “10倍の差”を生む配当投資

ある友人が最近、「大学生の息子が将来に備えて配当株に投資している」と話してくれました。
特にうれしかったのは、その子が私の著書『年100回配当投資術』を読んでくれていたことです。何か心に響くものがあったのでしょう。

ちょうどそのタイミングで、ハートフォード・ファンドとネッド・デービス・リサーチによる新しい調査が発表されました。その調査結果は、彼の息子の判断が非常に理にかなっていたことを裏付けています。


なぜ「配当を出す企業」が優れているのか?


この調査によると、「配当を出す企業」の年間平均リターンは9.2%、一方で配当を出さない企業は4.3%にとどまっていました。
これはつまり、配当株は配当なし株の2倍以上のリターンをもたらすことを意味します。

「5%くらいの差なら大したことない」と思うかもしれません。しかし、長期的な投資ではこの差が大きな違いを生むのです。
たとえば1万ドルを元手に投資した場合、リターンの差は次のようになります。

  • 10年後:
     配当なし(4.3%)→ $15,235
     配当あり(9.2%)→ $24,111

  • 20年後:
     配当なし → $23,210
     配当あり → $58,137

  • 30年後:
     配当なし → $35,361
     配当あり → $140,177

  • 40年後:
     配当なし → $53,873
     配当あり → $337,991

  • 50年後:
     配当なし → $82,051
     配当あり → $815,488(約10倍)

このように、配当株は時間とともに圧倒的な差を生み出すのです。


配当株投資の魅力


以下のような理由から、配当株は初心者にも経験者にもおすすめできる投資対象です。

配当株投資の代表的なメリット:

  • 高リターン
    長期保有することで、配当がない場合の2倍以上の利益を生み出す可能性があります。
  • 低ボラティリティ
    配当株は価格変動が平均で24%低く、相場が荒れても安心して保有し続けやすくなります。
  • 分散投資しやすい
    シェブロン(CVX:利回り4.6%)やバンクOZK(OZK:利回り3.2%)など、安定感のある業種に幅広く投資できます。

最近はハイテク株ばかりが話題に上がりがちですが、堅実なエネルギー企業や地域銀行など、実は地味な企業の方が着実に資産を増やせる可能性が高いのです。

ちなみに、友人の息子は金融を専攻しており、将来はプライベート・エクイティ分野での活躍を目指していますが、自分自身の資産はあくまで配当株で堅実に育てているそうです。


【まとめ】配当株は「未来の自分」への最大のプレゼント


もし、あなたがまだ配当株に投資していないのなら、今この瞬間にも、大きなチャンスを逃しているかもしれません。

配当株は、リターンと安定性のバランスに優れた投資先です。若いうちから始めれば、そのメリットはさらに大きくなります。
「地味だけど強い」配当株投資を、ぜひご検討ください。

 

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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