
教育資金を守るための投資戦略
数年前、私はとても“うれしい”経験をしました。
娘が大学1年生、息子が大学4年生のとき、2人分の学費を同時に支払うことができたのです。
妻と私は、子どもを授かった瞬間から教育資金を貯めることを最優先にし、長期的な投資も行ってきました。
結果的に、運も味方し、投資したお金は力強い上昇相場の恩恵を受けて増えていったのです。
もちろん、リーマン・ショックのような世界的金融危機も経験しましたが、それでもコツコツと投資を継続。
「株式市場は長期的に上昇する」という歴史的事実を信じて、成長株への投資を続けました。
子どもたちが高校に進学するにつれて、私たちは徐々にリスクを減らし、大学資金の運用先をより安定的なものへとシフト。
高校の最終学年に近づく頃には、株式から大部分の資金を引き揚げ、確実に学費に使える状態にしました。
その結果、利益の一部は取り逃がしましたが、2020年のコロナショックや2022年の弱気相場での損失は回避できました。
何よりも、「学費が支払える」という安心感によって、夜ぐっすり眠ることができたのです。
株だけに頼らないポートフォリオの重要性
教育資金以外の資産には、株式だけでなく、債券や不動産も取り入れています。
さらに、機動的に動けるよう現金も確保。昔のような「株一辺倒」のスタイルではありません。
例えばドットコム・バブルの頃、株式市場はまさに国民的娯楽のような扱いを受けていました。
テレビでは経済キャスターがスターのように登場し、誰もが「株、株、株」と口にしていた時代です。
短期間でも動きのある株式は、メディアにとっての格好の素材だったのです。
一方、債券や不動産は地味な資産クラスとみなされ、メディアは取り上げません。
それでも、堅実な収益をもたらし、長期的な資産形成に不可欠です。
株式以外の資産クラスが果たす役割
- 債券
満期になれば元本が返還される仕組みが基本。
デフォルト率(返済不能になる確率)は非常に低く、安定収入をもたらす。 - 不動産
不動産投資では、家賃収入やREIT(不動産投資信託)の配当が得られる。
株式市場の値動きに影響されにくいのが特徴。 - 貴金属
インフレ対策や地政学リスク回避として効果的。
資産全体のリスク分散に寄与する“守り”の資産。
今年4月には、S&P500が1週間で12%も下落しましたが、債券投資家にはほとんど影響がありませんでした。
同じように、不動産投資家は日々の市場騒動に動じず、安定した収益を手にしています。
【まとめ】資産の分散こそが安心と自由をもたらす
私は「株好き」です。今後も株式投資を続け、それについて皆さんと共有したいと考えています。
それでも、歳を重ねることで、リスク許容度は変化していきます。若い頃と同じだけのリスクを背負うべきではないのです。
ウォール街に「絶対」は存在しません。
だからこそ、株式以外の資産も適切に取り入れることで、心の平穏と経済的な安定が得られます。
株式がどれだけ暴騰・暴落しても、他の資産クラスがしっかりと役割を果たしてくれる。
このバランスが、あなたに安心感を与えてくれます。
もしあなたのポートフォリオが株式に偏りすぎているなら、
今こそ、非株式資産への分散投資を検討してみてください。
P.S.
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