米国配当株投資

最悪の取引から学んだ 投資成功の秘訣

私がこれまでに経験した最悪の取引には、共通点が一つあります。

それは、自分の感情に流されてしまったことです。

信じられないような株を買ったり、
売るべき株を欲を出して持ち続けたりした結果、
損失を出したことがあります。

他人の意見に流され、冷静さを欠いたのです。

その中でも、最悪の取引についてお話ししましょう。

 

感情とルールの対立

長年の失敗を経て、私は規律を学びました。

トレーリングストップ(自動的に損切りする仕組み)を活用し、
リスクの高いポジションでは上昇中に部分利確を行い、
忍耐強く健全なルールを守ってきました。

そんな私が、この規律を破ってしまったのが
「クオッカ」*という株でした。

*エクストリームスポーツの動画コンテンツを提供する企業

ドットコムバブルの時期、私は同社の株を購入しました。

当時、同社のコンテンツは視聴者をほとんど集められていませんでした。

それは、コンテンツの質が悪かったからではなく、
インターネットがまだダイヤルアップ接続だったためです。

動画のストリーミングは非常に遅く、見るのが苦痛なほどでした。

しかし、クオッカは2000年のオリンピックで
特定のスポーツを配信する契約を結んでいました。

利益を上げていない企業でしたが、
主流メディアがオリンピックの配信について書き始めれば、
株価が急騰するはずだと思いました。

そして、私はこの株に、
投資すべき金額を超えて多くを投入したのです。

そして株価は急騰しました。7ドルから15ドルになったのです。

 

規律を破った瞬間

この時点で私は規律に従い、
ポジションの半分を売却して元本を確保しようと考えました。

そして、そのことを妻に話しました。

しかし、妻は「まだ株を持ち続けた方がいい」と言ったのです。

ドットコムバブルの熱狂に巻き込まれていた彼女は、
「この株はもっと上がるはず」と思っていました。

さらに彼女は、こう言いました。
「もし40ドルになったら、家の頭金になるわよ。」

私は、自分の規律を守りたい理由を繰り返し説明しましたが、
最終的には妻の言葉に押され、株を持ち続けることを選びました。

当時の私は感情に流され、自分の判断力を手放してしまったのです

結果はどうだったか?あなたの予想通り、株価は急落しました。

10 ドルまで下落しました。
「12 ドルに戻ったら売ろう」と私は言いました。

そして、株価は投資した時の7ドルまで下がりました。
「10 ドルに戻ったら売って少しの利益をあげよう」と私は言いました。

株価は 5 ドルまで下がりました。
「損益分岐点に戻ったら売ろう」と私は言いました。

その後、5 ドルが 3 ドルになり、それが 2 ドルになり…

私は、株価が数ポイント上がったら株を売ろうと
自分に言い聞かせ続けました。

ですが結局、値上がりしませんでした。

 

感情に流されないため

この失敗は二つの点で間違いでした。

一つは、妻の感情に引きずられて判断を誤ったこと

もう一つは、状況が悪化したときに、自分のルールと常識を無視してしまったことです。

「希望」が唯一の理由になり、株を持ち続けてしまいました。

トレーリングストップを設定していれば、数千ドルもの損失を防げたでしょう。

重要なのは、株を買う際に正当な理由を持つこと
そして取引から撤退するルールを明確にしておくことです。

私は初期の取引で数万ドルの損失を
教訓を得るための「授業料」として支払いましたが、
あなたには同じ経験をしてほしくありません。

ファンダメンタルズ、バリュー、テクニカルの
いずれに基づいているかにかかわらず、
自分に合ったシステムを守るようにしてください。

そうすれば、成功へとつながるでしょう。

良い投資を

 

P.S.

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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