米国配当株投資

【選挙から1ヶ月】 今後の市場はどうなるのか?

大統領選挙からおよそ1ヶ月が経過しました。

トランプ新政権が表明する政策に投資家たちの注目が集まっています。

当然、新政権の恩恵を受けるセクターや個別銘柄や、逆にマイナスの影響を受けるものが出てくるでしょう。

しかし、市場全体で見れば、すでにある程度傾向が見えているのです。

4年周期で実施される大統領選挙。

そして、その周期内の各年における市場の動きを見てみると、

ある種の「サイクル」が発生していることがわかります。

次のグラフを見てください。

これは、市場の動きを表すダウ工業株30種平均(ダウ指数)の1896年まで遡った場合の平均上昇率のデータです。

出所:Modern Wealth Management, Stock Trader’s Almanac のデータを元にOxford クラブ作成

まず、目に入るのは4年間の全てがプラスであることでしょう。

そして、過去の傾向的に大統領選後の1年目はやや見劣りする傾向があることもわかります。

1年目はわずか3%しか上昇しません。

しかし、それは近年変わりつつあります。
 

2005年のジョージ・W・ブッシュ大統領の2期目以降、5期連続で最初の年に株価は平均を上回る上昇を記録しているのです。

そして、バラク・オバマ氏、ドナルド・トランプ氏、ジョー・バイデン氏といった、その後の大統領就任後は特に顕著です。

オバマ氏の2期の就任後最初の年に市場はそれぞれ26%と32%上昇。

トランプ氏の就任後最初の年には22%の上昇。

さらに、バイデン氏が就任した年には市場は29%上昇しました。

さて、翌年以降に話を戻すと

2 年目は平均して 1 年目よりわずかに良くなり、平均上昇率は 4% 。

その後の3 年目は平均 10.2% の増加となり、最も株価が上昇しやすい年と言えます。

そして、大統領の任期が終わり次の選挙がある4年目には平均6%の上昇となります。

よく考えてみると、この傾向は理にかなっていることがわかります。

なぜなら、大統領任期1年目は、再選キャンペーンや次期候補者の選挙活動まで数年あります。

そのため、株価にとって厳しい経済政策を進めやすいのです。

しかし、任期の終わりが近づくにつれ、大統領は次の選挙のことを考える必要が出てきます。

そこで、有権者の支持を得るために多くの経済的な支援を実施。

それによって生まれた余剰資金が経済と市場を好調にさせるのです

もちろん、大統領や議会ごとに政策は異なり、株式市場に与える影響もさまざまです。

しかし、市場の上昇率が本当にランダムなものであれば、

大統領選サイクルの各年ごとの傾向の差はここまで大きく現れず、

より平坦なものになるはずです。

 

このように、大統領選サイクルの中では市場は平均してプラスであることを知っておけば、

株価が思うように伸びなかったとしても、動揺せずに済むでしょう。

そして、それが長期投資を続ける大きな助けになるはずです。
 

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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