米国配当株投資

投資をする上で最も重要な3つのルール

「君は本当に度胸があるな」

これは、今年の8月、ある友人が私に投げかけた言葉です。

当時、市場は大きく下落していました。

出所:Trading View(矢印部分はAPJ Media 記載)

その時、私たちは投資について話していました。

そして、私が追加投資をしたことを伝えたとき、

彼はそれを「度胸がある」と言ったのです。

「この下落がいつ終わるのかわからない。今は怖くて買えないよ」

と彼は続けました。

もちろん私も、市場がいつ下げ止まるかをわかっていた訳ではありません。

しかし、それでも私は株を手放す気もなければ

投資を中断する気もありませんでした。

なぜなら投資をする上で「あるもの」が1番重要だと考えているからです。

それは「自制心」

投資成功の鍵は、必ずしも最高の銘柄を選ぶことではありません。

どれだけ長く投資を続けられるかにあります。

 

それがわかる興味深い話があります。

過去20年間で、市場で「最良の日」、つまり1日で最も高いリターンを出した10日間のうち7日間は、「最悪の日」とされる10日間のうちの1つから15日以内に発生しています。

この「最良の日」を逃してしまった投資家…

つまり、市場の下落に動揺し、市場から資金を引き上げてしまった投資家は、

市場の恩恵を十分に受けられなかったでしょう。

 

例えば、2004年に10万ドルを投資し、年率10.2%で20年間複利運用したとしましょう。

この10.2%とは、この期間における市場の平均年間リターンです。

その場合、元手の10万ドルは最終的に69万7,640ドルに増えていました。

しかし、市場で「最良の日」である10日間をちょうど逃していた場合…

つまり、それらの日に投資資金が市場に置いていなかった場合、

年間わずか6%のリターンしか得られず、32万713ドルにしかなりません。

つまり、最終的な資産はおよそ半分以下。

この差は非常に大きいと言えるでしょう。

 

では、どうすれば「最良の日」を逃さずに済むのでしょうか?

それは、忍耐強く市場に留まること。

8月のように大きな下落に直面したとしても、

自制心を持って、市場に留まり、投資をし続けるのです。

かく言う私も、人よりも自制心があるわけではありません。

時には食べ過ぎてしまうこともありますし、執筆をしているつもりが気がついたらインターネットで時間を浪費してしまうこともあります。

しかし、投資をする上では次の3つのことを意識し、

自制心を持ち続けるようにしています。

 

1. 投資を継続すること


私は長期的に資金を市場へ置き続けるだけでなく、

常に追加の投資を行っています。

そして、市場の状況に関わらず投資をし続けるために

あるルールを設けています。

それは、自分たち家族の誕生日に株を買うというもの。

誕生日は一年を通じてほぼ均等に分散しているので、市場のタイミングを計ることなく、年間に数回、確実に投資をし続けることができます。

もちろん、高値で買ってしまうこともあるでしょう。

しかし、それは非常に安値で買うこともあると言うことです。

(誕生日直前に市場が暴落したら、割安な優良銘柄が私にとって最高の誕生日プレゼントになります…

もちろん他の時期にも投資はします。

しかし、プレゼントを開ける前に必ず「買い注文」ボタンを押すようにしています。

 

2. 短期的に必要な資金をリスクに晒さないこと


私は市場の下落が生活費や、特に子どもの大学授業料のような大きな支出に影響を与えることを心配していません。

なぜなら、そのような必ず必要になる資金は市場の変動に晒していないからです。

例えば、初めて家を購入する時や、子どもたちが大学に進学する時など、

数年後に大きな出費が生じるとわかっている時は、その分だけ私は市場から資金を引き出して、

必要な時に確実にその資金が手元にあるようにしました。

また一般的にも、今後3年以内に必要になる資金は株式市場に投資しないことが推奨されています。

 

3. 一つの投資に過度の資金を投入しないこと


もし、1つの投資先に多額の資金を投入し、その投資先が大きく下落した場合…

あなたのポートフォリオに大きな損失をもたらすことになるでしょう。

そのため、Oxford クラブでは、

1つの投資先にあなたの投資資金全体の4%を超えて投資しないことを推奨しています。

なぜ4%に留めるのかというと、その理由は同時に推奨している「25%のトレーリングストップの活用」にあります。

※トレーリングストップの詳細な解説はこちら

全体の4%の資金を投資している投資先が25%下落したとしてもそれは、全体の1%に過ぎません。

つまり、これらを組み合わせることで、損失を投資資金全体の1%に抑えることが狙えるのです。

これまで私は多くの魅力的な投資先への投資を断念してきました。

なぜなら、それらは最低投資額が高額で、4%ルールを守れなかったからです。

しかし、このようなルールを厳格に守る「自制心」こそが投資で一番大切なのです。

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ここまで投資をする上で、

1番重要な「自制心」を守るための3つのルール…

1. 投資を継続すること

2. 短期的に必要な資金をリスクに晒さないこと

3. 一つの投資に過度の資金を投入しないこと

をご紹介しました。

自制心を保つことは簡単ではありません。

もしそれが誰にでもできることならば、ファストフード店の数は今よりずっと少ないでしょうし、誰もが見事な腹筋を持っていることでしょう。

しかし、これらの簡単なルールを厳守することで、

資産を大きく増やし、お金に関するストレスを大幅に減らすことができると考えています

 

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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