人気の半導体銘柄は 本当に「買い」なのか?
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2024年3月4日、米国の証券会社チャールズ・シュワブ (NYSE: SCHW) は2月の月次取引データを発表しました。
そこには、この1か月の間に、
多く買われた銘柄は次のようなものです。
エヌビディア (Nasdaq: NVDA)、アルファベット (Nasdaq: GOOGL)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (Nasdaq: AMD)、スーパー・マイクロ・コンピューター (Nasdaq: SMCI)、アーム・ホールディングス(Nasdaq: ARM)。
ここに驚きはありません。
いずれも半導体チップの生産に関わるハイテク株で、
一方で、個人投資家が最も売った銘柄は、ウォルト・ディズニー・
興味深いことに、
つまり、
これは個人投資家が犯してしてしまう典型的な間違いと言えるでしょう。
もちろん、
しかし、個人投資家は皆が買っていない銘柄、
確かにウォール街の投資のプロたちも「皆に買われている銘柄」
次の表を見てください。
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「個人投資家に買われている銘柄」に対するアナリストの評価は圧倒的に「Buy(買い)」ですが、「個人投資家が売っている銘柄」のうち、強気の評価をしているのはディズニーとゼネラル・モーターズだけです。ほとんどは個人投資家と同じ評価をしているのです。
これは、ウォール街の「投資のプロ」たちが多くの個人投資家より、必ずしも銘柄選びに長けているわけではないことを示しています。
先ほどの表を見てみてください。
55人のアナリストのうちなんと50人(そう、55人中50人です!)が、過去1年で265%、過去1年半で538%上昇したエヌビディアを史上最高値で買えと言っているのです。
もちろん、まだまだ上がる可能性はありますが、これだけ多くのアナリストが、何百万人もの個人投資家とともに、全員が同じ考えを持っていることを考えると、株価の「ガス欠」が近いのではないかと感じます。
確かにエヌビディアは素晴らしい四半期を報告しました。しかし、次の四半期に期待はずれの数字を発表したらどうなるでしょうか?超強気なアナリストや投資家たちが動揺し逃げ出せば、株価は1日で20%下落するかもしれません。
一方、パランティア・テクノロジーズを担当している18人のアナリストのうち14人は、「Hold(据置)」または「Sell(売り)」の格付けをしています。仮にパランティアの決算発表が良いものでなかったとしても、格付けに大きな変化はなく、株価にも大きな影響は出ないでしょう。
しかし、もし同社が素晴らしい四半期を報告し、ガイダンスを引き上げたとしたらどうでしょう。そうなれば、弱気なアナリストは意表を突かれ、予想を引き上げざるを得なくなり、場合によっては評価も引き上げられるでしょう。
そうすれば一気に注目が集まり、株価は大きく上昇するかもしれません。
このように、格付けの変化は株価に大きな影響を与える可能性があるのです。
アナリストや個人投資家は、パーティに遅れて参加することで有名です。
話題の銘柄を買い、そうでない銘柄は手放します。
しかし、本来はその逆で、人気銘柄を売り、他の投資家が欲しがらない優良銘柄、いわば「掘り出し物」を拾うべきなのです。
ハイテク株に対する市場の圧倒的な強気は、この熱狂が終わりに差し掛かっていること、
そして、市場に「掘り出し物」が隠されていることを示唆しているのかもしれません。
~編集部コメント~
今、市場にどんな掘り出し物があるのでしょうか?
例えば、短期的なブームではなく、長期的なトレンドに乗った”あるエネルギー”に関連した銘柄です。
その銘柄についてまとめた動画をこちらからご覧いただけます。
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