米国配当株投資

社会人になる息子に伝えた ”人類最大の発明”

 

今年の5月、私の息子は大学を卒業しその数週間後には仕事を始めました。

ちょうどその頃、息子と給料関係のこと、特に将来のための資産形成について話し合っていた時のこと。

息子は401kを利用するつもりだと語りました。

401kとは、米国における個人年金制度の1つです。

従業員が給料やボーナスの一部をその時点で受け取らずに掛金として支払い、将来「年金」として受け取る確定拠出型年金と呼ばれるもので、将来の給付額は、その「拠出された掛金」とそれによる「運用益」の合計額をもとに将来の給付額が決まります。

*日本にもこれをベースに設計された制度があります

給料の何%を掛け金にするつもりなのかを尋ねたところ、息子は大体5~6%と答えました。

悪くない判断だと思います。
ただ、私が息子に勧めたのは「給料の10%を掛け金にすること」でした。

当然、息子は嫌がりました。
これから30年、40年と彼が自由に使えるお金が減るのですからね。

実際、必要な生活費は年々高くなっています。

保険、公共料金、携帯電話、家賃や住宅ローン、食料品、ガソリンや交通費…

さらに友人と出かけたり、外食をしたりすれば、毎月のお金はほとんど残らなくなってしまうかもしれません。
しかし、少しの我慢が将来に大きな差を生みます。

実際、私の計算では、401kの運用益が年間8%とすると、
掛け金を10%にするだけで、それは40年後には93,000ドル(およそ1,300万円)増えることになりました。

*1ドル140円換算

そして息子は何度か昇給するでしょう(そう信じています…)
その場合、掛け金はより大きくなり、運用益はさらに大きくなります。

このように、毎月の収入のわずか数%を追加で投資するだけで、資産は大きく変わるのです。

さて、同じようなことは株式投資でも言えます。

例えば、配当を出す銘柄を保有しておく時です。

もし、その銘柄の株価が10ドル、配当金が年間で1株あたり0.4ドルとして、
それを1,000株持っていたとします。

そうすると最初の1年でもらえる配当金は400ドル(およそ56,000円)ですね。

*1ドル140円換算
*以下、簡略のために株価・配当金は一定とし、税金・手数料などは考慮していません。

ここで、配当金をそのまま追加の収入として受け取る場合、毎年400ドルをずっと受け取り続けることになります。

その配当金は生活費の足しにすることができるでしょう。

では、その配当金を使わずに、元本に追加で投資をする(401kの拠出金のように受け取らずに運用する)場合。

最初の1年でもらえる配当金は400ドルで変わりませんが、

ここでその400ドルを追加で投資します。

1株10ドルですから、40株を追加することになり、合計は1,040株。
そうすると、翌年受け取る配当金は416ドルと少し増えることになりますね。

同じようにこれも追加の投資に使い、さらに翌年以降も同じように再投資を続けていくと…

受け取る配当金は、

・10年後ではおよそ570ドル(およそ79,800円)
・20年後にはおよそ840ドル(およそ117,600円)
・30年後にはおよそ1,250ドル(およそ175,000円)

となります。

 

もし、配当金を再投資していなければ30年後でも400ドルのままですから、 大きな差が生まれているのがわかりますね。

これは複利効果と言い、過去には20世紀最大の物理学者とも言われるアインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだとも言われています。

うまく活用できれば資産形成を加速させていくことができるでしょう。

そして、グラフからわかるように、これは雪だるま式に増えていくものですから、短期的に見ればわずかな差です。

しかし、目の前のリターンを我慢することで差が生まれることは、
その期間が30年であっても、2年であっても変わらない事実です。

ぜひ、このことを忘れないようにしてください。

そして、少しの節約が将来をとても豊かにしてくれるということを、
あなたのお子さんやお孫さんに伝えてみてください。

それは彼らにとってかけがえのない贈り物になるでしょう。

 

~編集部コメント~

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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