米国配当株投資

投資をする際に何よりも考えるべき “2つのこと”

「マーク、何かおすすめの銘柄はないか?」

数年前、友人がこう訪ねてきました。

彼はどうやら当時の収入には満足できず、他の方法でお金を稼ぎたかったようです。

そこで私は「テキサス・インスツルメンツ(Nasdaq: TXN)はどうか?」
と答えたのですが、

友人はあまりいい反応をしてくれません。

この企業は電卓を作る会社なのですが、彼にとっては魅力的に感じなかったようです。

私はテキサス・インスツルメンツが、堅実に電卓を作り続けているのと同時に、今では世界有数の半導体メーカーであり、配当も良いことを伝えました。

しかし、友人の答えは…

「他にはないのかい?」

次に私が勧めたのはデジタル・リアリティ・トラスト(NYSE: DLR)。

この銘柄は不動産を中心に扱う投資信託(REIT)で、利益率もよく、堅実な配当を支払っていました。

このことを伝えた後、友人の表情を見てみると、あまり満足していない様子。

 

彼はこう言います。

「話を聞いても退屈でワクワクしないんだ…」

もっとも、彼がこの時これらの銘柄に投資をしていたら、全く退屈ではなかったでしょう。

私がテキサス・インスツルメンツを勧めてから同社の株価は500%以上も上昇。

そしてデジタル・リアリティ・トラストは、170%以上のリターンを得て売却することができました。

しかしこの時、彼が求めていたのは、もっと株価が低く、もっと大きく値動きするような超小型株だったようです。

 

超小型株へ投資するべきか?


確かに超小型株は、早く大きく動くことがあります。

例えば、米国の製薬メーカー リジェル・ファーマシューティカルズ(Nasdaq: RIGL)。
同社は2022年6月13日には0.69ドルで取引されていましたが、わずか9日後には株価がおよそ2倍になりました。

また、米国のバイオ医薬品企業 トレビ・セラピューティクス(Nasdaq: TRVI)は、2022年2月22日では0.47ドルでしたが、同年4月18日に3.39ドルにまで達しました。
およそ7倍です。

このような動きは、「株式投資」と聞いて多くの人がまず思い浮かべるような「ワクワクする」ものでしょう。

友人にこのような話をすれば、彼もきっと興味を持ってくれたかもしれません。

しかし、このような早く大きく動く可能性のある銘柄に投資をする際には注意点があります。

「早く大きく動く」ということは逆に短期間で大きく値下がりする可能性もあるということ。

そのような時にパニックになってしまうと、大きな損をしてしまいかねません。

こう聞くと、超小型株には投資をするべきではないと感じるかもしれませんが、そうではありません。

私もポートフォリオに超小型株を含めることを投資家へ勧めることがあります。

投資の基本は分散です。

実際、時期によっては大型株のパフォーマンスが優れている時もあれば、 小型株や超小型株の方が優れている時もあります。

なので、小型株だから良くない、大型株だから良い、ということではないのです。

大切なのはどんな銘柄へ投資をする際にも次の2つのことをするべきということです。

 

それは、

  • 株を購入する理由を確実に理解しておくこと
  • 「どのようなタイミングで売るのか?」 という事前計画を持つこと

どんな銘柄でも、状況が変わり大きな値動きが生じることがあります。

それは当然、株価の上昇だけとは限らず下落もあります。

そのため、上昇している場合は

「手放して利益を得るべきなのか…?」
「それとも、もう少し持っておいて株価がもっと上げるのを待つべきなのか…?」

と迷ってしまったり、

下落している場合は

「手放して損失を抑えるべきなのか…?」
「それとも、もう少し持っておいて株価が戻るのを待つべきなのか…?」

と迷ってしまったりし、

それがパニックに繋がりかねません。

そのような状況では正しい判断を下すことは難しいでしょう。

そのため、投資をする前に、あらかじめ今後の自分の行動を決めておくのです。

そうすれば、いざ状況が変わった時でも落ち着いて対応することができるはずです。

私の友人のように、小型株への投資の「ワクワク」を味わおうとするのもいいでしょう。

しかし、自分がなぜその銘柄に投資をし、どのような場合に手放すのか?を考えていなければ、 その投資は失敗しかねません。

なので、こういった注意点を忘れずにバランスよく投資をしていくことが あなたの投資の長期的な成功に繋がるのではないでしょうか。

P.S.

~編集部コメント~

投資で大切なのは

・株を購入する理由を確実に理解しておくこと
・「どのようなタイミングで売るのか?」という出口戦略を持つこと
・バランスよく投資をすること
です。

しかし忙しいあなたには、そこまで準備をする時間がないかもしれませんね。

そんなあなたに代わって、配当投資の専門家 マークが

・今どんな銘柄がおすすめなのか?
・なぜそれがおすすめなのか?
・出口戦略はどうすればのか?

を教えてくれるとしたらどうでしょうか?

→詳細を知る

 

P.P.S
今回の記事はいかがでしたか?

あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。

Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。

公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。

毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。

6つの高配当米国株レポート

ちなみに…メールマガジン登録者様にはもれなく『永久に持っておきたい6つの米国株レポート』も無料プレゼントしています。

株式投資というと、「いつ買うか?」というタイミングが大事というイメージが一般的…ですがこの6つは「いつ買ってもいい」銘柄です。

しかも「いつ売るか?」に頭を悩ませることも不要…「持っておく」だけで資産が積み上がることが狙える6つの銘柄を6,200株以上の中から厳選しました。(それが「永久」の由来です)

メールマガジンをお読みになって米国株のコツがつかめてきた頃、投資をする余裕が出てきた頃などなど…

あなたのタイミングで投資をご検討されてはいがかでしょうか?

投資リスクの低いものをお選びしているので米国株投資の初心者にもオススメです。

→「6つの永久に持っておきたい米国株」を無料で知る

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button