米国配当株投資

下落相場で損する人、資産を守る人

もし3年後にあなたの持っている銘柄の株価が
半分になってしまったらどうしますか?

多くの人はその答えを持ち合わせていません。

従兄弟が私に投資について相談してきた時、
これと同じ質問をしましたが、
彼も答えることができませんでした。

従兄弟の相談は株式投資を中心とした将来の資産形成に関するもので、
「数年先を見据えた投資をしているが、損をしないか心配だ」
というものです。

もちろん私は、この相談の答えとして
「市場が長期的に上昇するのか?それもどのように上昇するか?」
について、多くの見解を話すことができます。

そして、その際に言及する事実の1つが、
1937年以降、10年単位で見れば、
91%の確率で株式によってリターンを得られているということです。

拙著『「年100回配当」投資術』より

これに当てはまらない場合、
つまり10年以上リターンを得られなかったのは、
下落相場の最中に売却してしまった場合などになります。

なので私は今後の見通しだけでなく、
最初の質問である、
「もし市場が下落へ向かったらどうするのか?」
について真剣に考えることを勧めました。

なぜなら、市場の下落について何も考えていなければ、
実際に持ち株が下落した時に
不安になり、すぐに売ってしまうことになるからです。

そうなれば先ほどお話しした、
「10年単位で見れば高確率でリターンを得られる」
というチャンスを逃すことになります。

 

もちろん「売るべき」時もあります。

しかし、下落相場に直面した多くの投資家はパニックに陥り、
何も考えずに株を売り、市場から逃げ出すことになります。

例えば、リーマンショックが起きた2008年…

この時に大きな損をしてしまった人の話を聞くと、
多くの場合はパニックになって持ち株を売ってしまっていました。

もちろん、それ自体を批判するつもりはありません。
当時は金融システムが崩壊寸前に陥っていたので、
パニックになるのは無理もないでしょう。

しかし、その時に株を売らずに持ち続けていたらどうだったのでしょうか?
S&P500種株価指数推移

仮に暴落直前の2007年の最高値で購入していたとしても、
2013年の初めには元通りになっているのです。

あなたがこの話を聞くと
「自分は長期的な視点で投資をしているからパニック売りはしない」
と言いたくなると思います。

しかし、下落が起きていない時にそれを言うのは簡単なのです。

多くの投資家たちは頭で分かっていても、
実際に株価の下落に直面するとパニックに陥ってしまい、
投資に失敗してしまいます。

 

ではどうすればパニックに陥らずに済むのか?
それはトレーリングストップを設定することです。

トレーリングストップとは、
株価が今の価格から一定の割合で下落した場合に、自動的に売却をすることです。
(証券会社によってはそのような設定ができるところもあるでしょう。)

例えば、ある銘柄を20ドルで購入し、25%のトレーリングストップを使用する場合…

今の価格から25%下がったら売るということですから、
20ドルの25%である、5ドル下がった15ドルになったら売ることになります。

つまり損失を5ドルに抑えられるのです。

ここで大切なのは、あらかじめ設定した割合、
つまりここで言うところの25%を変えてはいけないということ。

このトレーリングストップは自分の意思によらず、
最初に決めたルールに基づいて行動することに意味があります。

そして、これは購入後に株価が上昇した場合、
そのリターンをある程度保証してくれます。

例えば、株価が30ドルまで上昇すれば、その25%は7.5ドルです。

ですので、30ドルから7.5ドル下がった22.5ドルになったら売ることになります。

つまり、最初に20ドルで購入したので、
少なくとも2.5ドルのリターンは確保できることになります。

このようにトレーリングストップは
リターンを最大に、そして損失を最小にし、
パニック売りからあなたを守ってくれるのです。

ぜひ投資をする際はトレーリングストップを活用してみてください。

P.S.

~編集部~

パニック売りを防ぐ方法の1つがトレーリングストップです。

そして実際に投資をする際におすすめなのが、
下落に強い「配当株」へ投資をすることです。

例えば昨年、米国市場全体を表す、S&P500種株価指数は年初来25%ほど下落しました。

しかし、優良配当株で構成される、
配当貴族指数は19%、S&P500 クオリティ高配当指数は15%ほどしか下落していません。

(出所:Ychats

そして、そういった配当株なら持っているだけで
配当を受け取ることができますから、
下落相場でも資産を増やすことができますし、
逆に下落相場は安く配当株を買うチャンスにもなり得ます。

では、具体的にどのような配当株に投資をすればいいのか?
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→こちら

 

P.P.S
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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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