「2023年は深刻な不況」は本当か?
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先日、投資に関する講演会に参加した時のことです。
講演者の1人があまりにも悲観的な発言をしていたので、
私は正直、
「よく朝起きてベッドから抜け出し、講演会場まで来る気になれたな…」
と思ってしまいました。
彼は「バイデン大統領は米国をロシアとの核戦争へ導くつもりだ」
と主張したのです。
私は政治アナリストではないので、
その主張が正しいかどうかはわかりません。
しかし、もしそれが現実になれば、
私たちは投資に関心を持っていられなくなるでしょう。
そして彼は同時に、今年2023年は
「深刻な不況」になるとも主張しました。
私はその根拠となるものはないと考えていますが…
もちろんこれは私が楽天家だからというわけではありません。
実際、2023年に「緩やかな景気後退」が
起こる可能性はゼロではないでしょう。
ただし、頻繁に生じる「通常の不況」と、
2008年のリーマンショックのような「深刻な不況」を一緒にしてはいけないのです。
※今後の市場の細かい分析や、厳選されたおすすめ銘柄はOxfordインカム・レターで紹介しています。
人は悲観論を好みます。
実際、日々のニュースを見ていると、
悲観的な内容の方が多いのではないでしょうか?
米国に限らず、世界には深刻な問題がたくさんあります。
ですので、不況や、株の暴落を予測する根拠として
その問題を挙げるのは簡単でしょう。
しかし、多くの問題は、不況や暴落へ繋がりません。
そして、仮に不況や暴落へ繋がったとしても、
時間が経てば市場は回復するのです。
例えば1990年代後半に起きた、
ITバブルは深刻なものでした。
IT企業の多くが実態に関係なく「インターネットに関係している」というだけで、
その評価を上げていき、株価は大幅に上昇しました。
なんと、企業名に「.com」を加えるだけで、
1日で株価が50%上昇することすらあったのです。
これは現代を生きる私たちから見れば異常としか言えない状態です。
そして、当時を生きる投資家たちがそれに気がつき始めた時、
バブルが崩壊しました。
米国経済を表すと言える指標の1つ、
S&P500種株価指数は、2000年3月から、
2002 年10月までの間にほぼ半分になったのです。
しかし、約7年で元の状態まで回復しました。
(出所:Trading Viewのチャートを元にOxford クラブ作成)
そして、2007年に始まったリーマンショックもひどいもので、
S&P500種株価指数は53%下落しました。
しかし、これも完全に回復するまでにかかったのは、たったの4年。
その後、株式は 12 年間の強気相場に入り、
S&P500種株価指数は3倍になりました。
(出所:Trading Viewのチャートを元にOxford クラブ作成)
このように、市場は長期的に見れば上昇しています。
そして、これは20年間だけの傾向ではありません。
この傾向は1世紀にわたって続いています。
実際、歴史的に見て、市場は年平均で約10%上昇しています。
もちろん、毎年そうなるわけではありません。
市場が19%以上も下落した2022年のような年もあるでしょう。
逆に、2013 年の30%上昇や、2019 年の29%上昇、
さらには1954 年の45%上昇など、
驚異的な上昇率が見られる時もあります。
先ほども触れましたが、日々のニュースを見ていると、
悪い出来事ばかりのように感じます。
実際、悪い出来事が起きているのは間違いないでしょう。
ただ、良い出来事や普通の出来事はそれ以上に起きています。
大衆の注目を集めるのは悪いニュースなので、
目立たないだけなのです。
そして、その目立たない良い出来事や普通の出来事の積み重ねが、
私たちの経済と市場を活性化させているのです。
確かに時折、ブラック スワン*が発生します。
*市場において、予想ができず、起きた時の衝撃が大きい事象のこと
これは市場だけでなく、「普通」の生活すら混乱させかねません。
しかし、 Oxfordインカム・レターでも
お伝えしているように、
歴史的に見れば、それは短期的なものであり、
経済と市場は長期的には回復しています。
もし、今後「悪いニュース」が
あなたを市場から”退場”させようとしてきたら、
このことを思い出してください。
歴史があなたの味方になってくれるでしょう。
P.S.
~編集部~
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