米国配当株投資

確実に当選する“宝くじ”?

私は投資のプロということもあり、
パーティーに参加したときや友人からのメッセージ、
あるいはTwitterなどで

「どのような株を買えばいいか?」
と聞かれることがよくあります。

そんな時、
私はGame stop (NYSE: GME) や
AMC Entertainment Holdings (NYSE: AMC)へ
投資するように言います。

もしあなたがこれらの銘柄について知っているなら、
私が冗談を言っていることに気がつくでしょう。

なぜなら、これらの銘柄は短期間で大きく
株価が上昇することが期待できる一方、

長期資産形成のために配当投資を推奨している私が、
この銘柄を推奨するはずがないと思うからです。

たしかに私自身、
短期間で株価が急上昇する銘柄を
いくつか知っていますし、
ときにはこのような銘柄を推奨することもあります。

しかし、これらの銘柄を推奨するのは、
資金に余裕のある投資家向けです。

彼らはしっかりリスクを把握し、
仮にこれらの銘柄へ投資して資金がなくなっても、
問題がないことを理解しています。

 

一方、「すぐにお金持ちになりたい」と考えている人たちは
そのようなリスクを理解せずに、
投資をしてしまいます。

しかし、彼らには大きな損失に耐えられるような
資金力がありません。

そのため、一回ハズして大損してしまうと
二度と株式投資をできない可能性があるのです。

私はリスクを考えず、
このような株へ投資することは
宝くじを買うようなものだと思っています。

いわば、ギャンブルのようなものですね。

短期間で大きく株価が上昇する株は
たしかに魅力的に見えるかもしれません。

投資したくなる気持ちもわかります。

ですが、
資金に余裕がないときは、
やめておくべきでしょう。

今後、資産を増やしていくことは
できないでしょうか?

いいえ。そんなことはありません。

「短期間に一気に増える」といったことは見込めませんが、
ほぼ確実に資産を増やしていくことが期待できる
“宝くじ”も存在しています。

それが何かというと…

長期的に成長していくことが期待できる
企業の株です。

過去を振り返ってみると、
株式市場は長期的に成長し続けてきました。

例えば1928年以降、10年ごとに期間を区切った際、
(1928年~1937年や1929年~1938年など)

株式市場が上昇しなかった期間は
たったの7回だけでした。

そして、この7回は
大恐慌などが起こった年です。

このような大恐慌があり、
株式市場が大きく下落した時期があったものの、

1928年から各10年スパンの平均リターンは
129%を記録しています。

つまり、長期的に見ると
株価の上昇、下落を繰り返しながらも
大きなリターンを得られていたということです。

また、長期投資を実践する際、
毎年増配している企業へ投資をすると
さらにこの効果が高くなります。

 

例えば、S&P 500配当貴族指数という
株価指数があります。

これは25年以上増配を続ける企業のうち、
特に優良で大型な企業の株価を平均して
出された数値です。

この指数は1990年に作成されましたが、
それ以降、各10年スパンのパフォーマンスを見ると
損失を出していません。

2008年のリーマンショック時には
少しパフォーマンスが落ちましたが、
それでも40%程度のリターンを出していました。

もし、この指数に基づいた
インデックス投資を行っていたら、
各10年スパンの平均リターンは196%。

この指数ができた当初から投資をしていたら、
資産もほぼ3倍になっていたのです。

短期間で一発逆転を狙うのではなく、
長期的に株価が伸びる“宝くじ”を買っていれば、
このように着実に資産を増やすことが狙えます。

あなたも今後、堅実に資産を増やしていきたいなら、
配当株という“宝くじ”を購入しては
いかがでしょうか。

P.S.

~編集部~

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P.P.S
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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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