私は株式市場で25年のキャリアがあり、
今はプロの投資家として仕事をしています。
しかし、私がまだ若かったとき、
ロックバンドを組み、
ミュージシャンとして活動をしていました。
仲間とともにステージに立ち、
観客から浴びる大歓声…
あれは何ものにも代えがたい経験でした。
ただ、誰もが言うように、
ミュージシャンとして生計を立てるのは
そう甘くはありません。
もちろん多くの努力が必要で、
私もたくさんの困難を経験しました。
そこで学んだ教訓は
私がその後、トレーダーとして仕事する上で、
活かされるものとなっています。
今日は私がミュージシャンだったときに
学んだ教訓についてお話したいと思います。
ミュージシャンとして学んだ３つの教訓
①感情に左右されてはいけないこと
ミュージシャンの中にも、
冷静な人とすぐ感情に左右される人がいます。
私はすぐ感情に流されるドラマーと
演奏することがありました。
そのショーの終わりに、
メンバーのギタリストがそのドラマーへ
ドラムを叩くタイミングについて意見をしたのです。
すると、次の瞬間、
ステージ上でギタリストとドラマーの乱闘がスタート。
ギタリストの意見は、
それほど相手を煽るようなものではありませんでしたが、
ドラマーは自尊心を大きく傷つけられ、
暴走をしてしまったのでしょう。
これでショーは台無しになり、
その後、バンドメンバーの仲も
悪くなってしまいました。
そして、私がトレーダーとして
仕事を始めたときにも
似たような出来事がありました。
私の上司の一人に
自分の取引が不利になると、
感情を爆発させていつも椅子を投げる人がいたのです。
トレーダーであれば、
数百万単位の損失は日常茶飯事ですが、
彼は少しの損失でも我慢ならなかったのでしょう。
先ほどお話したドラマーが、
今はバンドから離れているように、
この上司も今はトレーダーの仕事をしていません。
このように、トレーダーをする上では
常に冷静でいる必要があります。
感情に左右されてはいけないのです。
②できるだけ損失を減らすこと
私が過去にバンドを組んだ仲間は
素晴らしい人がたくさんいました。
ただ、中には信頼ができなかったり、
自分の役割を果たしてくれない人も
もちろんいたのです。
そのような人たちと、
無理に付き合う必要はありません。
冷たい言い方をしてしまいますが、
彼らが変わることをずっと期待し続けると、
時間が無駄になってしまいます。
新しいメンバーを見つけることが賢明でしょう。
これはトレーディングをする上でも、
同じことが言えます。
大きく下がった株価が回復することを期待して、
しがみつく理由はありません。
それは、腕の悪いドラマーが
急に上達することを願うようなものです。
そんなことは滅多に起こらないでしょうし、
株の取引においてもなかなかないでしょう。
株価が大きく下がったら、
無理にしがみつこうとせず、
トレーリングストップを設定して、
すぐに損切りを行いましょう。
③手間と時間がかかること
私が昔、バンドを組んだうちの一人に
天才的なギタリストがいました。
そんな彼はいとも簡単にギターを弾きます。
そのため、端からみるとギターを弾くことは
簡単に見えてしまうのです。
しかし、そうなるためには
何時間もの努力が必要なのです。
実際、その天才的なギタリストは
グラミー賞にノミネートされるほど
大物になりましたが、
最初は小さなバーで、
ほとんど観客がいない中
演奏をしていたこともありました。
そういった下積み時代を経験し、
今があるのです。
トレーダーとして
取引をするのも同じことが言えます。
優れたトレーダーは紆余曲折を得て、
お金を稼げるようになったのです。
彼らと同じようになるには、
取引を行い失敗から学ぶ必要があります。
なぜ上手くいったのか？
上手くいかなかったのか？を
考える必要があるのです。
これはトレーダーに限らず、
何事もそうかもしれませんね。
私が今、配当投資のプロとして
仕事が続けられているのも、
ミュージシャンやトレーダーとして
失敗から学ぶ姿勢を身につけたから
こそかもしれません。
ここまで、私がミュージシャンとして学んだ
①感情に左右されてはいけないこと
②できるだけ損失を減らすこと
③手間と時間がかかること
といった３つの教訓をご紹介しました。
私はミュージシャンとして、
この３つの教訓を学びましたが、
あなたはどうでしょうか？
もしかしたらあなたも今までの経験で、
学んだ教訓があるのではないでしょうか。
その中には、あなたの投資に
活かせることがあるかもしれませんね。
P.S.
〜編集部〜
マークがミュージシャン、
そしてトレーダーとして学んだ教訓。
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