米国配当株投資

【歴史から見る】 弱気相場はいつまで続くのか?

「今は株を買わない。底をつくまで待つよ。」

先日、今の相場について話していた時…
私の友人がそう言い切りました。

「底を打ったことをどうやって知るのか?」

私が尋ねると、

「株価が上がったらだよ」

と彼は返答。

そこで私は追加で質問をしました。

「それは、1週間、1ヶ月、1年待つということですか?」

そこからはしばしの沈黙…

次に口を開いた時には別の話題へ。
結局、答えは返って来ずでした。

いつが底になるか?

実際のところ、わかる人はいません。
振り返ってみて、「あの時が底だった 」と、言えるのです。

今、投資を控える投資家が大勢います。
これは米国だけでなく日本を含む、世界的な現象です。

コロナショックからようやく立ち直ったと思ったら、今度は暴落。
全世界的に物価が上がり、生活が苦しくなる一方…

そして今もなおコロナによる分断は続いています。

昔のように、家族や友人と会って不安な気持ちを吐き出しあったり、
気分転換に遠出したりすることは自由にできません。

不安や悩みが共有しづらい。

その結果、私たちは自分だけが窮地に立たされていると感じるように。
これは孤独で恐ろしい感覚です。

ですが、感情は事実ではありません。
事実に対する解釈に過ぎません。

実際は、誰もが今の市場に不安を感じているのです。

私は職業上、さまざまな人とお話をする機会があります。

生活費を切り詰める人から、億万長者まで…
ですが、彼らは例外なく今の相場に対して不安を抱えています。

そしてほとんどが今、投資に消極的。
皆、底を待っているのです。

では、どうすれば気持ちが楽になるのでしょうか。

1つは歴史を振り返ることでしょう。

 

弱気相場は平均9ヶ月しか続かない


歴史上、弱気相場は何度も訪れてきました。

ですが、通常、弱気相場は長引かないのです。

過去の例を平均すると、弱気相場は約9ヶ月ほど。
期間は1年にも満たないのです。

あなたは覚えていますか?

2007年から2009年にかけての
弱気相場がいかにひどかったか。

そしてその後、12年間がいかに素晴らしい相場であったか…

もしくは、

2020年のコロナショックがどれほど投資家を失望させたか。

そしてその後、約1年半どれだけ市場が成長したか…

2020年、市場は数週間で35%下落。
当時、投資をしていた人は失意のどん底に叩き落とされました。

しかし、その後5カ月で回復。
年初来からは32%も上昇したのです。

(底値から計算すると上昇率は104%となります)

しかもそれは、100年に一度の
世界的なロックダウンの後でした。

それに比べて、今はどうでしょう?

あの時よりもひどい状況でしょうか?

もちろん、「いつ相場が回復するか」を
予言することはできません。

ですが、これだけは覚えておいてください。

私たちは、

今回の相場“も”乗り切ることができるでしょう。

歴史を学んでいる人は、長期的に見れば、
投資はうまくいくことを知っています。

しかし短期的に、市場が下落している時、
正しいことであっても、行うのは難しいもの。

弱気相場での投資は資金だけでなく、勇気が必要です。

ですから、多くの人が投資を控えてしまいます。

是非、市場が低迷しているときは、少しの勇気をいつもの投資判断にプラスしてみてください。

良い投資を。

マーク・リクテンフェルド

 

P.S.
Oxford インカム・レターでは私が分析して
弱気相場の今でも「買い」の銘柄をご紹介しています。

→こちらから

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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