米国配当株投資

【3つの質問】 ピッタリの投資スタイルはどれ?

20代の頃、私は短期投資家として働き始めました。今の私を知っているあなたには想像もつかないかもしれませんが、当時の私は数分で取引を終えてしまうこともあるデイトレーダーだったのです。

キャリアを重ねるうちに、私は長期投資の素晴らしさに気づき、永久増配銘柄を何年も保有することに目標を変えました。

今では「永久に保有してもいい」と思えるような銘柄を探しています。

銘柄によっては、カタリストやテクニカルパターンが出るまで数週間待たないといけないものもあります。

ですが、それはそれでいいのです。

数週間、あるいは数ヶ月で2桁、3桁のリターンを得ることは何も悪いことではありません。むしろ、ほとんどの投資家は、そのようなパフォーマンスにワクワクすることでしょう。

 

このような中期投資家は通常、数週間以上の期間、株を保有します。彼らは、収益報告、新薬の承認、チャートパターンの完成など、株価上昇のストーリーが展開されるのを今か今かと待っているのです。

多少の株価の変動は許容できるので、ストップ(損切りのライン)は深めに設定します。そうすることで、市場の雑音に振り回されることはなく、また、取引が不利になった場合でも大きな損失を被ることはないのです。

一方で、一部の投資家は取引をすること自体が好きで、報酬が得られるまで何週間も待つことを嫌がります。

このような短期投資家は、数日程度の極めて短い期間のみ、株式を保有し、通常、市場や個別株の固有の激しい値動きでリターンを狙います。その結果、数日のうちに(時にはその日のうちに)取引を終えてしまうのです。

では、一体あなたにはどのような取引スタイルが合っているでしょうか?

 

その答えはこの3つの質問に答えることで自ずと見えてくるでしょう。

①どれくらいの時間を費やしたいか?

短期売買、特にデイトレードでは、その日のうちにポジションを取ったり外したりするため、通常、取引中はコンピュータ(または少なくとも携帯電話)の前にいて、一日中動けるようにしておく必要があります。

数週間の取引を想定している投資家は、コンピュータに縛られる時間をそれほど長くする必要はありません。

②リスク許容度は?

短期トレーダーは1取引ごとの損失が少ないです。しかし、取引回数が多いため、素早く損切りをして傷を浅く済ませる必要があります。

一方、数週間の取引を続けるトレーダーは、通常、市場のノイズに振り回されないように、ポジションに余裕を持たせます。つまり、多少の下落は許容できる必要があるということですね。

③自分にとって最も合っている戦略は?

・決算報告
・ボラティリティ
・チャート
・アナリストの評価
・食品医薬品局(FDA)の承認

などなど、株価を左右する要因は様々ですが、
あなたはどれを見て取引をするのが好きですか?

例えば、ボラティリティを見て取引をするのが好きな場合、
あなたの取引は短期的なものになるでしょう。

一方、今後の臨床試験データを見て
バイオ株の取引をするのが好きならば中期投資家が最適でしょう。

このように質問に答えることで
自ずとあなたにピッタリな投資スタイルが見えてくるはずです。

これから投資をする人は、どのスタイルが最も合っているか?
自問することから始めてください。

良い投資を。

マーク

P.S.
今回はあえて私が今現在、メインでオススメしている長期投資を選択肢に入れませんでした。

もし、あなたが今回のメールマガジンを読んで、短期投資家も中期投資家も自分には合わなさそうだと思われたら、配当でコツコツと資産を積み上げる長期投資がピッタリだと思います。

→配当でコツコツと長期投資を始める

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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