米国配当株投資

睡眠不足よりも危険な”あるストレス”

裕福になるには賢くなければならないと多くの人は考えています。

しかし、それは真実ではありません。

実際は、「裕福になることがあなたを賢くさせる」のです。というよりも、貧しくなることで、あなたはどんどん愚かになっていくのです。

私が出席したとある会議で、神経科学者のエミリー・ヒース博士は「人は経済的ストレスを経験するとIQが14ポイント下がる」と発表しました。それは、24時間睡眠を取らずにIQテストを受けた場合よりも悪い数字です。

私たちは、睡眠を取らずに何かを実行することは、著しくパフォーマンスを下げてしまうということを知っています。例えば、睡眠を取らないで運転をすることは、飲酒運転よりもはるかに危険です。ですが、それよりも経済的ストレスに晒されることのほうが、さらにパフォーマンスを下げてしまうということなのです。

しかも、厄介なことがあります。

通常、深くお酒を飲んでしまったとしても、数時間で体調は回復していきます。しかし、経済的ストレスに晒された人は、水を何杯も飲み、頭痛薬を飲んだところで楽になるというわけではないのです。また、ストレスは身体的な負担も大きく、寿命を縮め、痛みをもたらし、性欲を減退させます。

想像してみてください…もし借金の取り立てから隠れて一日を過ごすと、おそらく健康的な自分ではいられませんし、心も落ち着かないでしょう。

あなたの結婚生活についても同じことが言えます。家計の問題は、離婚の主な原因の一つです。経済的な悩みを抱える夫婦は後を絶ちません。

とは言え、経済的に余裕を持ち、ストレスを軽減する方法はたくさんあります。

今日は、すぐにでも取り組める簡単なものを2つご紹介しましょう。

1. 支出内容を確認する


人は、自分の生活を数値化するのが大好きです。一日の歩数を測るためのアプリがありますし、中には睡眠のデータを取る人もいます。しかし、お金や支出の話になるとそうではないようです。

私は、あなたが毎日楽しみにしているラテを「買うな」と言うつもりはありません。しかし、もしあなたが経済的なストレスに晒されているならば、少なくとも支出内容を確認するように言うでしょう。

ラテを飲むのか飲まないのかは、あなた次第です。しかし、少なくとも十分な情報を得た上で判断することができるでしょう。

今では、あなたの支出内容と残高を確認することができるようなアプリもあります。

米国にあるミントというアプリは、銀行口座の残高が少なくなると警告を出してくれます。そして、支払い期限も教えてくれるため、支払いの遅延を防ぐこともできます。

そして、不要な手数料を避けるためには、自動引き落としも利用することです。公共料金やクレジットカードなどの支払いに自動引き落としを設定しておくことで、こちらも遅延を防ぐことができます。

もちろん、全ての支払いを補うだけの十分なお金が銀行口座に預金されていることを確認しておく必要があります。

しかし、それが可能であるなら自動引き落としは、毎月請求書の支払いをしたかどうかをあなたが心配するのを止めてくれる良い方法です。

2.投資する


次に、たとえ少しでも投資をしておくことです。私が優先して投資しているのは、永続的な増配銘柄です。これらの株式は、毎年配当金を増やしていく可能性があります。

私が永続増配銘柄に投資するのには、2つの理由があります。

1つ目は、毎年多くの収入を配当によって得られるので、経済的なストレスが軽減されることを期待できるからです。

2つ目は、投資は「脳」を動かしてくれるからです。投資という行為は情報処理、決定、そして基本的な数学を含みますからね。

90代の私の義理の父は、毎晩投資額の合計を紙に書き出していました。それが理由で彼が賢くなったとは言いませんが、それが悪いことに繋がったとは思いません。

経済的なストレスは、夫婦関係、そして身体的、精神的に大きなダメージをもたらします。優先すべきは、そのストレスを解消することです。そうすれば私たちは、無駄にIQを14ポイント下げることもなくなるでしょう。

良い投資を。

マーク

P.S.

Oxford インカム・レターでは、まさにこのような時に仕込んでおくべきオススメの配当株を紹介しています。

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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