米国配当株投資

あなたに合っている投資スタイルはどれ?

私が20代の時に入社したトレーディングデスクでは、トレーダーが夜通しポジションを持っているということはほとんどありませんでした。

彼らは数時間、時には数分で取引を完了してしまうデイトレーダーだったからです

私は、経験を積んで長期投資が中心になっていくと、「永続的な増配銘柄」を何年もかけて保有することに目標を変更しました。

そして現在、読者の方のために「毎年配当金が上がっていくような永久に保有できる銘柄」を探しています。

そして、これも投資です。同じようにすぐに売り買いできるのが魅力的です。

もちろん銘柄によっては、株価上昇のきっかけであるカタリストやチャートパターンが現れるまで数週間待たなければいけないものもあります。しかしそれくらいは、問題ないでしょう。

数週間、あるいは数ヶ月で2桁、3桁のリターンを得ることは悪いことではありません。多くの投資家は、こういったパフォーマンスにスリルを感じます。

しかしながら、一部のトレーダーは取引することを好み、利益が確定するまでに何週間も待つということを嫌います。

彼らは数日中、時にはその日のうちに取引を終えようとするのです。

これは投機的ではありますが、いくつかのリスクは排除されています。

例えば、株式に愛着を持つことはないからです。

その株式を長期間保有していたり、ストーリーを信じていたりすると、愛着が沸いて「売れない」ということもありますからね。

中期トレーダーは通常、数週間からそれ以上の期間、株式を保有します。

彼らは、業績報告や薬の承認、完成したチャートパターンなど、ストーリーが展開されるのを待ちます。

そして、彼らは通常、ある程度の価格の変動を許容したストップ価格を設定します。

こうすることで、市場のうわさや騒ぎに振り回されることなく、トレードで大きな損失を被ることもありません。

短期トレーダーは、株式を数日かそれ以下の期間で保有します。

彼らは通常、市場や株価の力強い動きを利用します。

そして、一般的に頻繁な取引機会や勝利することと引き換えに、より小さな(しかし、より頻繁な)損失を出すことになるでしょう。

どのようなタイプの取引方法があなたに合っているのか?

それを考えるときに、ぜひ次のような質問を自分にしてみてください。

 

1:どのくらいの時間を取引に注ぐことができるのか?


短期取引、とりわけデイトレーディングにおいては、1日のうちに何度も取引を繰り返すため、通常、取引時間中はコンピュータ(あるいは携帯電話)の前で作業を続けることになります。

数週間単位での取引を考えている人は、それほど多くの時間をコンピュータに縛られる必要はないでしょう

 

2:どれぐらいまでならリスクを許容できるか?


通常、何週間かポジションを持つトレーダーは、ある程度の幅を持たせて動きを見るため、市場の騒ぎやうわさに惑わされることはありません。

つまり、彼らは多少の下落は受け入れることになります。

短期トレーダーは、損失を小さく抑えることはできますが、損失を出す覚悟を決めて素早くトリガーを引けなければいけません

 

3:どの戦略が自分に一番合っているのか?


あなたは業績報告、ボラティリティ、チャート、評価、米国食品医薬品局(FDA)の承認などに基づいて取引をしたいと思いますか?

特定のカタリストは、短期または長期の取引スタイルに適しています。

もしボラティリティを主体に投資したいなら、あなたの取引スタイルは短期的なものに向いている可能性が高いです。

もし臨床治験データを基にバイオ株に投資したいなら、取引スタイルはより長期的になるでしょう。

あなたが投資初心者であるならば、自分にとってどのスタイルが一番魅力的かを最初に考えてみましょう。

また、もしあなたが経験者で思うような成果が得られていないのであれば、これらの質問は、あなたの性格に最も適した方法で投資しているかどうかを理解するのに役立ちます。

良い投資を。

マーク

P.S.

もしあなたが長期的な投資スタイルが合っていると思うなら、Oxford インカム・レターはピッタリでしょう。
「毎年配当金が上がっていくような永久に保有できる銘柄」を紹介しています。

→こちら

 

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button