米国配当株投資

いつ株を売買するか?

売買するタイミングはどのように決めます?」

これは投資家やトレーダーらよくある質問です。

たとえ優良を選ぶことができたとしても、タイミングが悪ければ最終的に損をしてしまいます。

私がまだアナリストとして駆け出しで、初めてテクニル分析(市場データやチャートを利用した分析方法)について学び始めた頃、売買するタイミングが簡単に判断できる「シンプルつ効率的」なルールに出会いました。

それは、支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)を引いて、タイミングを見極めるというものです。

支持線(サポートライン)


「サポート」とは価の下落が止まる水準のことです。価が何度もその価格水準に達することで、それがそのの底値と捉えることができます。

サポートラインに沿って跳ね上がる株価

例えば、このチャートをご覧いただければ、私が何を説明しているのお分り頂けるでしょう。価が37ドル近辺に下落するたびに価は跳ね返りました。37ドル近辺が「サポート」となっているのです。

もしこのを購入するなら、サポート(もしくはそれに近い)価格水準で購入するのが得策でしょう。もし価がサポートを割り込むようなら、それは市場で何しらの変化が起こったということを示唆していて、早々に損切りすることが必要です。
そうすれば損失を少なくすることができますらね。

このように「サポート」付近の価格水準でを購入することでリスクを減らすことができます。

実際、次のチャートで示すとおり、この企業の価は8月12日にサポートレベルを割り込みました。

サポートラインを割り込む株価

先ほども言ったように、価がサポートラインを割り込むときは、売却に向ったほうが良いというサインになります。

そして、この価の動きが本当に正しいどうを判断するために、私はいつもサポートラインを3%程度割り込むどうを確認しています。

こうすることによって、必ず価が下落するということは約束できませんが、市場の心理が変わったことを強く示唆しているということは確認できます。実際、この企業も37ドルの時点で「買い」が入らなくなったのです。

そして、サポートラインは必ずしも一定の価というわけではありません。

上昇トレンドラインに乗る株価

このチャートを見てみましょう。青いラインは「上昇トレインドライン」と呼ばれます。これは、上向きのサポートラインです。価はこのラインに達する度に、跳ね上がっていきます。

繰り返しになりますが、価がサポートラインに近づいたところが、取引を始める良いタイミングです。価がサポートラインら3%以上割り込んだり、前回の安値以下に下落したりしたら、手仕舞いするのが良いでしょう。

抵抗線(レジスタンスライン)


さて、サポートラインについてお分りいただけたところで、続いては、サポートの反対、レジスタンス(抵抗)です。レジスタンスとは価がそれ以上に上昇することが見込めなくなってくる水準です。

レジスタンスラインにぶつかる株価

このチャートを見ると、価が140ドル以上に上昇していないことがわります。

もしこのに興味があったら、価が140ドル以上に上昇するまで待って、そのに対する市場心理が変わり、買い手が多くなっていることを確認してら購入するのが得策でしょう。

実際、それは7月下旬に起こりました。

レジスタンスラインを上回る株価

価は何らの理由で140ドルを突破し、上昇を続けたのがわります。

そして、サポートラインが一定の決まった価ではないのと同様に、レジスタンスラインもそうではありません。

下降トレンドラインを割り込む株価

6月以降、下降トレンドラインに沿ったレジスタンスにぶつりながら、価が下落し続けているのがわります。

もし、このを購入することに興味があったら、価がトレンドライン(レジスタンスライン)を何らの理由で突破するまで待つのが得策だったでしょう。

チャートを見てわるように、最近トレンドラインを約3%以上上回りました。強気に出るのであれば、この時点でを購入したいと思うもしれません。

たとえ、価が元に戻ってトレンドラインを下回るようであれば、売り手優位に戻ったということがわり、すぐに損切りすることができるでしょう。

さて…

私はいつも、テクニル分析で未来のことが確実にわるわけではないと言っています。しし、テクニル分析をすることで、市場心理の変化を見抜いて、いつ売買するべき判断がしやすくなります。

重要なことは、テクニル分析を行えば、感情に振り回されずに売買できるということです。もしサポートラインを3%下回ったら、そのまま売り注文を出すだけですら。

良い投資を。

マーク

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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