米国配当株投資

約1兆円の現金を手に入れるAランク電力会社

手堅い年5.9%配当への影響は?


この記事のポイント

  1.  5.9%年配当利回りの手堅い中規模電力会社
  2.  英国事業を売却して米国の発電事業で成長を目論む
  3. 今年の配当安全性はAランだが…


 

米国ペンシルバニア州のアレンタウンに拠点を置く電力会社ピー・ピー・エル (NYSE: PPL) は米国で250万を超える顧客に電力を供給しています。同社は四半期で1株当たり0.415ドル、または年1.66ドルの配当を支払っています。

これはエネルギー・セクターの中では高い部類に属する、年5.9%の配当利回り(株価28ドル付近で)を誇っています。
 
株主は将来的にこの配当を当てにしていけるでしょうか?数字だけを見れば利回りのいい手堅い企業に見えますが、答えは少々複雑です。
 
 
2020年の売上高は例年並みでしたが、電力会社にはよくある多額の資本支出のためフリー・キャッシュフローがありませんでした。ですが、今年は90億ドルのフリー・キャッシュフローになると予測しています。
 
2020年の配当総額は12億7,000万ドルだったので、フリー・キャッシュフロー予測の数字だけを見ていると現在の配当支払は容易です。
 
同社は1946年以来ずっと、四半期配当を支払っています。ここ20年間は毎年増配しています。
 
従来の数値を分析する限りはピー・ピー・エルの配当は安全のように思えますが、同社の財務上の意思決定をみるとそうでもないかもしれません。
 
 
今年3月、同社は米国事業に焦点を当てて成長するために、英国事業を売却し、米国ロードアイランド州のナラガンセット電力会社を買収すると発表しました。
 
6月に英国事業の売却が完了して約104億ドル(約1兆1,440億円;110円/ドル換算)の現金収入が得られる予定で、その内の約38億ドルでナラガンセットを買収する計画です。現時点で、ピー・ピー・エルによるナラガンセットの買収は2022年3月に完了する予定です。
 
同社の経営陣は、ナラガンセットの買収完了までは、1株当たり0.415ドルの四半期配当を維持すると発表しています。ただし、買収完了後には60%から65%の配当率になるとしています。
 
その言葉通りであれば、今年の1株当たりの年配当は1.66ドルですが、2022年は1.08ドル程度になる可能性があります。
 
 
Oxford クラブ独自の格付けツールであるセーフティネットプロの基準では現在の配当は安全ですが、これはただ数字を元に考えた定量的モデルであり、経営陣のコメントは反映されていません。
 
現状では配当は安全なAとランクですが、ナラガンセットの買収完了後である来年以降は、おそらく安全性が低下すると思います。
 
 
配当安全性格付け:A
 
 

よい投資を。

マーク


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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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