米国配当株投資

今、注目すべき3つのエネルギー関連銘柄


この記事のポイント

  1. 大手銀行が暗号資産に興味を示している
  2. 短期の株価上昇が予想される原油・天然ガス企業
  3. 10%の年平均成長率が期待される再生可能エネルギー不動産投資信託

現代社会において、食糧、水、住居の次に来る必需品はエネルギーと言っても過言ではないでしょう。

2005年に大型ハリケーン・ウィルマが私の住んでいるフロリダ南部を直撃したとき、私は偶然にもニューヨークで結婚式の最中でした。電気がいつ復旧するかで帰宅のタイミングを判断しました。

エアコンはさておき、電気がなければ店は開きませんし、冷蔵庫の中で食べ物が傷んでしまいます。ガソリンスタンドのポンプの多くが電動なので給油できません。

2021年5月にも、私たちの生活においてエネルギーがいかに不可欠であるかを思い知らされました。米国東海岸ではサイバー攻撃により石油パイプラインが停止し、ガソリンを求める人々で長蛇の列が出来ました。

世界的な経済活動再開に伴い、エネルギー需要は、ここ数年間で最も活性化すると予想されています。2021年1月から2021年5月末までの5ヶ月で、原油先物価格は約40%も上昇しました。

米国エネルギー情報局のデータによると、全米平均ガソリン価格は約36%上昇し、2021年5月末時点で1ガロン(3.785リットル)当たり2.93ドルとなっています。2020年末の平均ガソリン価格は1ガロン当たり2.16ドルでした。

インフレが加速しており、様々な商品(コモディティー)価格が大幅に上昇しています。2022年にかけて、私はエネルギー価格が上昇し続けると予想しています。原油価格が1バレル80ドルになっても不思議ではありません。5月末時点の原油先物価格は約67ドルでした。

私がインフレを活用する方法は、物価や金利の上昇の恩恵を受けられる業種(セクター)の配当銘柄に投資することです。

その一つがエネルギー・セクターです。

大手石油会社の中で、私が気に入っているのは シェブロン (NYSE: CVX) です。同社の2021年第1四半期売上高は昨年同期比7%増でした。

同社は1990年以来、毎年増配を続けている配当貴族の一員です。

オイルメジャーの一つである同社の株価は、原油価格に追随しています。同社は業界屈指の原油生産者であり、原油価格の上昇によって業績がかなり上向くと予想されます。株価105ドル付近で年利回り5.1%の配当を得ることができます。

短期トレードであれば、コノコフィリップス (NYSE: COP) を気に入っています。

現在、コノコフィリップスの株価はチャネルパターンで上昇しています。私は、株価が今後数週間で65ドルまで上昇すると予想しています。

同社の業績は好調です。2021年には、業績および売上の両方が大幅に上昇すると予想されています。同銘柄の年配当利回りは株価58ドル付近で3%程度です。

再生可能エネルギーへ投資するのであれば、ハノン・アームストロング・サステイナブル・インフラストラクチャー・キャピタル (NYSE: HASI) に注目してください。

同社は、太陽光発電所や風力発電所、グリーンビル(省エネビル)、雨水浄化装置による雨水・再生水利用建物などの、70億ドル規模のCO2排出量削減を目的とした資産を管理している不動産投資信託(REIT)です。

しかし、同社は非営利団体ではありません。

2017年から2020年の1株当たり分配可能利益(Distributable EPS)の年平均成長率は7%となっており、同社は今後数年間も7%から10%ほどになると予想しています。

同銘柄の年配当利回りは株価50ドル付近で2.8%程度ですが、分配可能純利益が増加しているため、同社の経営陣は少なくとも2023年までは増配が可能であると予想しています。

エネルギー需要が急増し、インフレが目前に迫っていることから、エネルギー・セクターが株式市場の注目セクターの一つになると、私は予想しています。

あなたのポートフォリオを考える参考になれば幸いです。

よい投資を!

マーク


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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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