10-11-12システム
OxfordClubでは米国株配当投資家のために、独自の10-11-12システムというコンセプトを持っている。これは10年以内に初期投資金額に対して11%まで配当年利回りの成長が期待できる企業を探すという10-11戦略、そして10年平均で配当再投資による複利成長で年平均12%の総リターンが期待できる企業を探すという10-12戦略を表している。
10-11戦略
高配当でかつ配当成長が見込める優良株を使った、配当狙いの戦略。配当が入っても同じ株を買い足さず、消費やその銘柄以外への他の投資に回す戦略。初期投資に対して10年以内に年率11%の配当利回りを目指す。
Oxfordインカム・レターの「短期インカム・ポートフォリオ」にあるのが10-11戦略の銘柄だ。
この戦略において株価の成長は必ずしも必要ではない。1株あたりの配当の成長に重きを置いている。初期投資に対して年間11%の配当ということは、100万円投資した場合その株から年間11万円の配当収入を狙うということだ。
10-12戦略
高配当でかつ配当成長と株価成長が見込める優良株を使った資産形成戦略。配当が入るたびに株を買い足すことで、初期投資を10年間平均で年間12%ずつ複利成長させることを狙う。これはおよそ6年ごとに資産が2倍になるペースだ(※72の法則:72を年利回りで割ると、2倍になるまでのおおよその年数が算出される。例) 72÷12=6)
誤解のないように言っておくと、1年目から12%のリターンは達成できない。複利の効果は後半になればなるほど大きくなるからだ。10年目に振り返って10年間の平均リターンを計算した時、年平均12%で資産成長していることを狙っている。
Oxfordインカム・レターの「複利成長インカム・ポートフォリオ」にあるのが10-12戦略の銘柄だ。Oxford Clubとしては、直近で使う予定のない余裕資金を投資して10-12戦略のポートフォリオを組み、じっくり長期で複利成長させ、収入が必要になった時に単利に切り替えるというプランを推奨している。
なお10-11戦略(単利戦略)の銘柄は10-12戦略(複利戦略)にも使える。逆にいうと10-11戦略に使える銘柄は10-12戦略の中でも特に高配当でかつ配当成長が見込める優良株ということだ。
また10-11戦略(単利戦略)と10-12戦略(複利戦略)はいつでも自由に切り替えることができる。余裕がある年は入ってきた配当を再投資し複利運用で資産を増やし、またある年は配当を再投資せず消費やべつの投資に回すなど。
長期の資産形成は大事なことだが、同じくらい、今を楽しく生きることも大事なことであると我々Oxford Clubは考えている。資産を最大化すること自体が目的なのではない。豊かで幸せで、充実した人生を送ることが目的なのだ。複利と単利。長期投資と短期投資をうまく組み合わせることで、それを実現することができるだろう。