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米国配当株投資 | 「安く買って高く売る」ことの問題点

市場が上昇しているとき、「下がったら買おう」と考えている人が多いと感じています。

しかし実際には、市場が下落したとき、勇気を持って資金を投入する投資家はほとんどいません。

この記事をいつ読んでいるかに関わらず、現在よりも良い価格で購入できる可能性は実際にはかなり低いのです。

1928年以降のデータによれば、弱気相場(20%以上の下落)を待ったとしても、現在の価格よりも良い価格で購入できる確率はわずか5分の1しかありませんでした。

これは驚くべき統計です。

なぜなら、ほとんどの人は当然ながら弱気相場の方がより良い買いのチャンスになると考えているからです。


過去の弱気相場から学ぶ教訓


時には弱気相場が好機となることもあります。

パンデミック初期の短期的な弱気相場は買いの好機でした。

2020年3月の底値では、価格は2016年12月以来の最低水準に達しました。

これは強気相場が始まってからほぼ8年後のことです。

しかし、市場が暴落し、経済が停滞しているとき、実際に株を買っていた人はどれくらいいたでしょうか?

当時、買う勇気のある人はほとんどいませんでした。

直近の弱気相場は2022年10月に終了しました。

安値では、2020年12月以降のどの時期よりもS&P500指数をより良い価格で買うことができたはずです。

しかし、たとえ正確な売買のタイミングを見極めるということができ、

2022年の弱気相場の安値で買うのを待ったとしても、それは新型コロナウイルス感染症による暴落前のピークより高く、2010年のS&P500のおよそ3倍の高さでした。


感情という大きな壁


「安値で買って高値で売る」という戦略を持つ善意の投資家でさえ、株価が下落している時に買うのは非常に困難なものです:

  • 感情的にあまりにも辛いため、多くの人は行動できない。
  • 単なる安値ではなく、本当の調整局面や弱気相場で購入に踏み切るには勇気が必要。ほとんどの人は状況が安定するまで待つ。
  • しかし安定した時点で、市場はすでに猛烈な強気モードに入っている。

パンデミックや世界金融危機を思い出してみてください。 2009年に株を買っていた人をご存知ですか? 当時、経済は依然として壊滅的な状況で、回復には程遠い状況でした。 それでも株価は底を打ち、上昇に転じました。

危機とそれに続くひどい弱気相場による心の傷を今も抱えている人を知っています。

その結果、彼らはいまだに株式投資を恐れ、史上最大の強気相場の一つを逃してしまったのです。


【まとめ】投資成功への道


決して来ないかもしれない「より良い購入タイミング」を待つこと、

あるいはチャンスが訪れたときにドアを開けることを恐れることは、

長期的には数万ドル、あるいは数十万ドルもの利益を逃すことを意味する可能性があります。

市場の状況に関わらず、定期的に投資を続けましょう。

強気相場でも弱気相場でも、あるいはその中間でも構いません。

少し気が進まないかもしれませんが、規律を守り、投資の成功に最も重要な要素である投資時間を感情に左右されないよう努めたあなたは、将来の自分から感謝されるでしょう。

覚えておいてください。

今日見た価格よりも将来的に良い価格が得られない可能性は80%あるのです。

 

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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