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金融リテラシー | 「天才が教える、人生とお金の3つの黄金ルール」


あらゆる分野で輝いた天才、ベンジャミン・フランクリン


アメリカが独立したころは、数々の優れた人物が活躍していました。

その中でも“天才”という言葉がぴったり当てはまるのが、ベンジャミン・フランクリンです。

彼は印刷業者、郵便局長、科学者、音楽家、発明家、作家、社会活動家、政治家、外交官と、あらゆる分野で活躍した人物でした。

彼は、電気に関する新しい理論を発見し、物理学の歴史に大きく貢献しました。

遠近両用メガネの元になった“二重焦点”メガネや避雷針、フランクリンストーブ、馬車の距離計、グラス・ハーモニカなど、数々の発明も生み出しています。

アメリカ初の公共貸出図書館や、ペンシルベニア州で最初の消防団をつくったのもフランクリンでした。

歴史的な『独立宣言』の原案をまとめたチームの一員であり、アメリカ初のフランス大使として活躍し、奴隷制度に反対する姿勢をいち早く示した人でもあります。

さらに、1787年のアメリカ憲法制定会議でも中心的な役割を果たしました。


「学び」に生きた後半生――お金に対する哲学


それでもフランクリンは、人生の後半になると、築き上げた出版帝国の仕事を手放し、「学び」や「地域への貢献」「慈善活動」に多くの時間を注ぐようになったのです。

その姿勢を不思議に思った母親に対して、フランクリンはこう語ったといいます。

「金持ちとして死んだ、よりも有意義に生きた、と言われたい。」

そんなフランクリンが250年以上も前に語った“お金の知恵”は、今でも驚くほど役立ちます。


知識が富を生む――学び続ける重要性


もしフランクリンについてもっと知りたいなら、私の友人でもあるマーク・スコーセン博士の著書

『The Greatest American: Benjamin Franklin, the World’s Most Versatile Genius』(史上最高のアメリカ人:ベンジャミン・フランクリン――世界で最も多才な天才) をぜひ読んでみてください。

この本には、ユーモアあふれる性格と、最新の道具・技術への興味、そして当時の性に対する自由な価値観など、フランクリンのあらゆる側面が、80個の、短くも興味深い章で紹介されています。

歴史好きな方はもちろん、「投資がうまくなりたい」という方にもおすすめです。なぜならフランクリンの人生から学べる大切な教えがあるからです。

フランクリンが繰り返し伝えていたこと。

それは、「お金持ちになるのに運やギャンブルは必要ない」ということです。

▼必要なのは、

  • 行動(Behavior)
  • 規律(Discipline)
  • 時間と資源の使い方(Smart use of time and resources)

この3つです。


【まとめ】今こそ学びたい、人生とお金の黄金ルール


フランクリンはこうした考えを、シンプルな言葉で表現する名人でもありました。

1.「1セントの節約は1セントの収入と同じ」

ただ“ケチ”になれという話ではありません。

これは、「お金を使わずに残すことは、稼ぐことと同じくらい価値がある」という意味です。

しかも、節約したお金には税金がかかりません。

つまり、手元に残るお金は複利の力でどんどん増えていくということなんです。

2.「小さな出費に気をつけよ。それが大きな損につながることもある。」

これは、生活水準の“ちょっとずつの引き上げ”に注意せよ、という警告。

たとえば、なんとなく買ってしまうAmazon商品や、1杯600円のカフェラテ、使ってないサブスク…

こうした“小さな出費”が、長い目で見ると資産形成のブレーキになってしまいます。

3.「知識への投資は、いつだって最高の利息を生む」

フランクリンは教育、とくにお金の教育の力を信じていました。

仮想通貨やオプション取引、ミーム株などに「ノリ」で手を出す前に、まずは“お金とは何か”を学ぶこと。

それが最もリターンの大きい投資になる、と彼は言っています。

4.「夕食抜きでもいいから、借金を背負って起きるな」

今の社会は、借金を“当たり前”のようにしています。

でもフランクリンは、借金こそが自由を奪うと強く警告しています。

もちろん、事業投資や資産形成のための借入なら別です。

でも、日用品や車のローン、カードのリボ払いなど、“消費のための借金”は、将来の選択肢を減らす“足かせ”になるのです。

5.「富への道は市場への道と同じ。必要なのは『勤勉』と『倹約』の2つの言葉だ。」

これは、フランクリンが書いた『The Way to Wealth』という名著の一節です。

▼豊かになる道

  • 毎日コツコツ働く
  • 無駄遣いをしない
  • 時間を味方につける

それが本当の意味で“豊かになる道”だと教えてくれます。

実際、この考え方はあのウォーレン・バフェットも70年間守り抜いてきた投資の原則です。

フランクリンはS&P500の存在を知らなかったかもしれません。

しかし、“投資で成功する原理”について、すでに理解していたのです。

それは、規律・学び・慎重さ

この3つの価値は、現代社会において、株式投資でも、不動産投資でも、どんな場面でも通用する普遍の原則となっています。

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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