OxfordClubマガジン投資情報米国株入門米国配当株投資配当株投資金融リテラシー

米国配当株投資 | 配当株に投資する際に私が注目している指標


魅力を示す注目チャート


普段、株やチャートについて解説する際には、株価の推移を表すチャートを使うことが多いのですが・・・

今日は特別に、ぜひじっくりと見ていただきたい「高配当株投資家にとって非常に魅力的なチャート」をご紹介します。

下図は、米国の石油・天然ガス掘削企業【パーミアン・リソーシズ (NYSE: PR) 】のフリーキャッシュフロー(自由に使える現金の流れ)の推移を示したグラフです。

Stag Industrial (NYSE: STAG)のFFO推移

同社のフリーキャッシュフローはここ数年で着実に増加しており、2025年には13%の伸びが予想されています。

現在、同社の配当利回りは約4.3%。このフリーキャッシュフローの成長は、「将来の配当が安定して支払われるかどうか」を見極めるうえで極めて重要な指標です。


投資判断のカギとなるポイント


▼私たちが同社に注目すべき理由を整理してみましょう:

  • 配当性向は依然として低水準:2023年の配当性向は35%。2025年にフリーキャッシュフローが15億ドルに達したとしても、配当性向は66%と十分安全圏内と言える。
  • 配当総額は倍増予定:2023年の配当総額は約4億6,700万ドルで、2024年には10億ドルへと倍増の見通し。
  • 減配リスクは極めて低い:配当性向75%以下であれば安全圏内とされており、同社はこれを十分クリア。
  • 配当方針の安定性:変動配当を廃止し、固定配当0.15ドルを導入。将来の不確実性を排除した姿勢が評価ポイント。

同社は、2022年10 – 12月期に初めて配当を実施。初期は「固定配当」と「変動配当」を組み合わせていました。たとえば、2023年4 – 6月期には固定0.06ドル+変動0.15ドルという構成でした。

しかし、同年10 – 12月期からは変動配当を廃止し、安定した固定配当(1株当たり0.15ドル)へと方針転換。これは、企業として「持続可能な利益還元への自信」を示したものであり、投資家にとって安心材料となります。

変動配当は一時的に魅力的でも、将来的に減るリスクが高いため、長期投資においては「固定配当の安定性」が大きな価値となります。


【まとめ】配当性向で可能性を見極める


フリーキャッシュフローの力強い成長、健全な配当性向、そして変動から固定へと移行した配当方針を踏まえると、パーミアン・リソーシズ の配当が今後減配されるリスクは非常に低いと言えるでしょう。

 

P.S.

今回の記事はいかがでしたか?

あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。

Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。

公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。

毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。

『米国Oxford クラブのNo.1ストラテジストアレックス・グリーンが教える人生を変えるたった一つの銘柄』

20年前にアップル、アマゾン、エヌビディアを見つけ出したアレックスが選ぶ 7つの銘柄
次のマグニフィセント・セブン

→メルマガ登録で無料プレゼント

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button