
世界一シンプルな投資法
以前私は「世界一シンプルなポートフォリオ」について、ご紹介したことがありました。
なぜ“世界一シンプル”と呼ばれるのか?
それは、“ワンステップ投資”といえるほど、簡単かつ成果の出やすい仕組みだからです。
※“ワンステップ投資”とは、複雑な手続き不要で、ひとつのファンドを選ぶだけで資産分散・運用・リバランスがすべて自動で行われる投資スタイルのこと。
このポートフォリオには次のような特徴があります。
▼世界一シンプルなポートフォリオの特徴
- いつでも引き出し可能
- 資産配分済み
- 幅広く分散
- 配分比率を自動で調整
- 専門家による運用
- 手数料・販売手数料なし
- 運用コスト0.1%未満
最低投資額はたったの約15万円(1,000ドル換算)、追加は約150円(1ドル)から可能です。
分配金は自動再投資も現金受取も選べ、買い増しも自由。無理なく始められます。
この“ワンステップ投資”の正体は、バンガード・ターゲット・デート・リタイアメント・ファンド。
バンガード・ターゲット・デート・ファンドの魅力と仕組み
リタイア予定時期ごとにファンドが分かれ、それぞれの中で分散投資&資産配分の自動調整が行われます。
時間の経過とともに、株式から債券へと比率を調整し、リタイア時のリスクを減らす設計です。
もちろん、リスクゼロではありません。
市場の変動はありますし、定期預金のような安全資産とは違います。
このファンドは、米国株・海外株・米国債券・海外債券の4本のインデックスで構成されています。
▼具体的なファンド名
- 米国株:バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド
- 海外株:バンガード・トータル・インターナショナル・ストック・インデックス・ファンド
- 米国債券:バンガード・トータル・ボンド・マーケットII・インデックス・ファンド
- 海外債券:バンガード・トータル・インターナショナル・ボンドII・インデックス・ファンド
例として「2045年ターゲット・リタイアメント・ファンド」の構成は以下の通り:
▼2045年ターゲット・リタイアメント・ファンド
- 米国株:50%
- 海外株:33%
- 米国債券:12%
- 海外債券:5%
- 現金:ごくわずか(償還対応用)
【まとめ】初心者にも安心な長期投資
「国際分散は必要ない」と思う人もいるかもしれません。
確かに、最近は米国市場が好調でした。
ただ、長期的な分散の意義は今も健在です。
米国が不調でも、他の地域が補える、特定の国だけに依存しない安心感があります。
また、海外には国内にない成長産業も存在します。
新興国の経済成長によるリターンにも期待できます。
複数通貨にまたがることで、自国通貨の下落時にも資産を守るリスクヘッジになるでしょう。
短期的な利益よりも、大きな損失を防ぐ。
それがこのポートフォリオの本質です。
だからこそ、バンガードはこの仕組みを標準にしているのです。
さらに、初期投資後は毎月の自動積立もOK。
価格が安いときに多く、高いときに少なく買える「ドルコスト平均法」が自然に実現できます。
40年の投資アドバイス経験から見ても、これほど“賢く・簡単に・効率よく”投資できる手段は他にありません。
もちろん、完璧ではありません。
税効率の面でやや劣る点や、細かなカスタマイズができない点もあります。
ただ、初心者が一歩踏み出すには最適。
高額な運用手数料を払うよりも、とても優れた選択肢です。
最大の魅力は、「シンプルであること」です。
投資が怖い、難しそう…
そう感じる人ほど、このファンドを知ってほしいのです。
もし、友人や家族に「どうやって始めればいい?」と聞かれたら、私はこれをおすすめします。
最長で2070年まで対応しているファンドもあります。
手続きも簡単です。
まずは一歩踏み出すことが大切なのです。
それが未来の安心につながります。
そして、リタイア後の「収入確保」や「インフレ対策」に特化した、もう一つの選択肢もあります。
P.S.
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