米国配当株投資

叔父がいとこに残した”ある投資”

これは私がまだ幼い頃の話です。

叔父は親友にある投資案件を勧められていました。

それはその親友自身も投資しているものです。

「これはスーザンにとって良いことだよ」と、その男は私の叔父に言いました。

スーザンは叔父の娘…つまり私のいとこで当時8歳です。

その投資案件が何だったかというと、

1万5,000ドル(約217万円)で、マンハッタンのとあるオフィスビルへの共同投資に参加できるというものでした。

※以下、1ドル145円換算

この会話は60年以上前に行なわれたものなので、1万5,000ドルは今よりも非常に大きな出費でした(子供の将来への投資という価値ある目的であってもです)。

叔父は、よく考えずにお金を投じるような人ではありませんでした。

彼は貧しい家庭で育ち、長い間一生懸命働いてきたため、無駄にお金を使うことは絶対にしなかったのです。

しかし、その投資案件を勧めた友人は成功したビジネスマンでした。

そのため、叔父は彼を信頼し、その共同投資に参加しました。

その結果は、友人の言った通りになりました。

スーザンにとって非常に良いものとなったのです。

現在、スーザンはその共同投資から年間4万8,000ドル(約696万円)の収入を得ており、これは叔父の元々の投資に対して年間300%以上のリターンとなっています。
 

この収入は彼女の人生に何をもたらしているのでしょうか?

例えば2019年、彼女は夫と共に1か月間でヨーロッパを巡るクルーズに出かけました。

住宅ローンも完済済みで、長期介護保険の費用も容易に負担できます。

そのため、将来病気になっても子供たちに負担をかけることはありません。

このように彼女とその家族は快適な生活を送ることができています。

その理由の1つに、叔父の60年前の1万5,000ドルの投資があることは言うまでもないでしょう。

もちろん、そのお金は最初からスーザンのものだったわけではありません。

叔父と叔母は50年以上にわたり毎年その共同投資からの収入を得ていました。

しかし、売却することはありませんでした。

なぜなら、彼らはそれがいずれスーザンにとって「良いこと」になるとわかっていたのです。

果たして、未来をこれほど長期的に見据えた人はどれくらいいるのでしょうか?

しかし、そのような長期的視点を持っているかどうかに関わらず、

叔父にとっての「スーザン」のように大切な人がいれば、「良いこと」をしてあげたいと思うでしょう。

もちろん、あなたが今からそのマンハッタンのオフィスビルに投資するのは遅すぎるかもしれません。

しかし、1年ごとの収入を増やし、将来的に多くの資金をもたらす投資先はたくさんあります。

 

その中で、私がお勧めする一番の投資先は、「永久増配株」への投資です。

永久増配株とは、毎年増配することが期待できる銘柄のこと。

なぜ、永久とまで言えるのか?

その理由はそれまでに増配実績にあります。

長年増配してきた実績のある企業の経営陣は、そうでない企業と比べ、

増配を続けることを簡単にやめることはしません。

そして、そうした企業に投資している投資家は、毎年の増配を期待しており、経営陣もそれを提供できるよう非常に努力しています。

もし20年、30年続いた増配が突然止まったら、それは会社の事業や見通しに大きな変化があったことが示唆され、投資家たちが一気に離れることに繋がりかねません。

そのため、この「永久増配株」は文字通り今後も増配を続けることが期待でき、

将来の大きな収入に生み出してくれる可能性が高いのです。

そうして得た、配当益は生活費などに使っても良いでしょう。
 

しかし、それを再投資…

つまり、得た配当益でさらなる永久増配株への投資に使えば、

複利効果によってさらに収入を増加させることを狙えます。

例えば、10万ドル(約1,450万円)を元手に、配当株ポートフォリオを作ったとしましょう。

そして、その全体の成長率がS&P 500種株価指数の歴史的な平均成長率に一致しているとします。

さらに、ポートフォリオの平均配当利回りは4%で、配当を再投資するとしましょう。

10年後、あなたの10万ドルは27万8,544ドル(約4,038万円)に成長し、

年間約5,300ドル(約76万円)の配当を受け取ることになります。

20年後には、あなたの資産は66万8,103ドル(約9,700万円)に達し、

年間6,100ドル(約88万円)の配当を生み出すでしょう。

これでも十分良い結果ですが、さらに続きがあります。

もし、ポートフォリオが4%の固定利回りではなく、

最初の年が4%の配当利回りで、その後毎年平均8%の増配をするとしたら…

結果はさらに大きく変わるのです。

増配が続いた場合、10年後のポートフォリオの総資産額は310,764ドル(約4,506万円)。

これは、増配を考慮しなかった場合よりも3万2,000ドル(約464万円))多い結果です。

さらに重要なのは、その時点での年間配当が1万1,780ドル(約171万円)に達すること。

これは、増配しなかった場合の倍以上です。

そして20年後、あなたのポートフォリオは97万8,406ドル(約1億4,185万円)に成長し、

最初のシナリオよりも46%も多くなります。

そして、もしその時点で配当の再投資をやめ、配当を収入として受け取るとしたら、

年間3万8,290ドル(約555万円)を得ることができます。

増配を考えずに20年間配当を再投資をしていた場合に受け取れるのは年間6,100ドル(約88万円)。

大きな違いが生まれているのがわかります。

この永久増配株への投資は、あなたの大切な存在にとって非常に「良いこと」になるのではないでしょうか?

 

P.S.

今回の記事はいかがでしたか?

あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。

Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。

公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。

毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。

『米国Oxford クラブのNo.1ストラテジストアレックス・グリーンが教える人生を変えるたった一つの銘柄』

ちなみに…メールマガジン登録者様に『米国Oxford クラブのNo.1ストラテジストアレックス・グリーンが教える人生を変えるたった一つの銘柄』の講演ビデオもプレゼントしています。

あなたのタイミングで投資をご検討されてはいがかでしょうか?

→『米国Oxford クラブのNo.1ストラテジストアレックス・グリーンが教える人生を変えるたった一つの銘柄』

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button