なぜ「地味な銘柄」に投資をするのか?
「今、投資におすすめな銘柄はないか?」
これは私がよく聞かれる質問の1つですが、
今回お話しするのは、何年も前に友人に聞かれた時のことです。
その時、私がお薦めしたのが
テキサス・インスツルメンツ (Nasdaq: TXN) という銘柄です。
この企業が作っていたのは「電卓」。
友人が期待していたような企業ではなかったのでしょう。
彼はもっと「革新的で」「ワクワクするような」銘柄を期待していたのです。
今で言うとエヌビディアやテスラのような銘柄なのでしょう。
実際、彼は「電卓会社に投資をするのか?」と聞き返してきました。
もっとも、同社の名前がついた電卓は今でも出回っていますが、
今では世界有数の半導体メーカーの1つであることも友人に説明しました。
それでも、彼は私の話を退屈そうに聞いていました。
その後、この企業は多くの配当金を生み出し、
この銘柄を買っていた投資家たちの資産を増やすことになりました。
その他にも彼に紹介した銘柄はあります。
それは、デジタル・リアルティ・トラスト (NYSE: DLR) という銘柄。
これは不動産投資を専門に扱うREITです。
REITと聞くと、一見「退屈」に感じるかもしれません。
私の友人もそう感じていたようです。
しかし、この企業も後に多くの配当金を生み出しました。
もし、私の友人がテキサス・インスツルメンツに
私が推奨した時点で投資をしていたら
500%以上の利益を得ることができたということです。
また、デジタル・リアルティ・トラストも私が推奨してから株価が3倍に上昇しました。
もし、これらのことがわかっていたら
友人は決して私の話を退屈だとは思わなかったでしょう。
これらの銘柄は事業規模も大きく安定したビジネスをしているため、
短期間で一気に株価が上昇していくことはあまり考えられません。
また、事業内容もハイテク産業などとは違い地味なものが多いです。
そのため、多くの人が退屈に感じる企業ではあります。
ただ、たとえ地味な銘柄であっても長期的に見ると多くのリターンを
もたらしてくれる可能性もあるのです。
また、地味な企業の中には事業規模がそれほど大きくなく
少額から投資できる企業もあります。
しかも、高い配当金を出してくれるのです。
例えば、石炭や穀物などを海上輸送しているセーフ・バルカーズ(NYSE: SB)。
この企業は時価総額はおよそ5億ドル(約700億円)*でそれほど事業規模が大きくない企業です。(*1ドル=140円換算)
また、株価も約4.7ドル*と低価格。
しかし、この企業の配当利回りは4%*を超えています。(2024年9月6日時点)
多くの投資家はエヌビディアのような短期間で株価が大きく動きやすい
言わば“退屈しない株”へ投資したいと思いがちですが…
ここでご紹介したような、たとえ地味で、
短期間で株価の変動があまりない銘柄であっても、
安定的に配当金を出し、長期的に資産を大きくしてくれることが期待できます。
また、こういった企業へ投資をしておけば
「短期間で株価が大きく値下がりし、大きな損を出した」
といったことも避けることが期待できるのではないでしょうか?
もちろん、ハイテク株や話題の銘柄へ投資をしたくなる気持ちもわかります。
ただ、大切なのはバランスを考えて投資をすること。
「派手な銘柄」「地味な銘柄」どちらにもバランスよく投資をしていきましょう。
また、自分の全ての資産を1~2銘柄といった少数の銘柄へ投資することは避けるべきです。
このようにバランスを考えた投資を心がけることで、
長期的にあなたの資産を大きくしていくことが期待できるでしょう。
今日のお話があなたの投資の参考になれば幸いです。
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