トレンド投資

たった60日で3桁のリターンを得たシステムとは?

ほとんどの投資家、トレーダーの“破滅”は2つの言葉に集約されると考えています。

貪欲さと退屈。

私が思うに、「退屈」はこの2つのうち特に破壊的だと考えています。

多くのトレーダーは、「トレードするためにトレード」していると言えるでしょう。

コンピュータの画面の前に座って株価の動きを見ていると、何かをしなければならないというサイレンが聞こえてくるのでしょうか。

しかし、それは「破産する」最も早くて簡単な方法だと私は思っています。

さて、私はインデックスの日々の変動に振り回されることはありません。

なぜなら、私が開発した一連のトレンド・システムが、数カ月先、1年先のロードマップを提供してくれるからです。

私は自分の人生を自由に生きたいと考えているため、日々株価がの動きに気になって仕方がないような生活はしたくないと思っています。

そこで、私が重視することが「予測可能性」。
 

予測可能性が成功の鍵

市場はギャンブルと比較されることが多いですが、それは間違っています。

成功する投資は、リスク管理と確率を考慮することで成り立っているのです。

株式がどのように動くかが高い信頼性で分かれば、私はどのような投資をすればいいか明確になりますよね。

そして、私のお気に入りの方法のひとつが、私が開発したC.A.S.H.システムのVertEAです。

これは、ウォール街を悩ます「直線的な思考」を取り払うもので、私が20年近く先駆けて取り組んできたアプローチ。

主要な金融ニュース・メディアが「過去6回の決算報告で、XYZ社は4回勝った(あるいは外れた)」と宣伝したとします。

それは直線的な傾向を伝えるもので、それ以上のものではありません。

ほとんどのビジネスは年間を通じて波があるため、このように一直線に向かうとは限りません。

企業は在庫、製造・出荷すべき製品、投入コスト、消費者の需要など、さまざまな影響を受けるからです。

そして、それらは企業の収益、一株当たり利益(EPS)、利益率、決算などにに影響を与えることになります。

そこでVertEAが行うのは、第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期ごとに企業の業績を見ていくことです。

このアプローチを採用すれば、非常に明確なシグナルとトレンドを発見することができます。

そして、ほとんどの投資家が思いもよらないようなチャンスを生かすことができるのです。

私が提供するサービス、Oxford “サイクル” アラートでも、このアプローチを採用することで、3桁のリターンをあげることができた経験が何度もあります。
 

思わぬところから生まれた“新たなテクノロジー”

そのうちの一つがブロック(NYSE:SQ)という企業。

同社はデジタル決済処理システムを運営しているです。

システムの1つは「スクエア」と呼ばれるもので、これは小売業者がクレジットカードを処理できるPOS(販売時点情報管理)製品とサービスを提供するものです。

もう1つはキャッシュアプリで、消費者に金融サービスや商品を提供しています。

同社の歴史は魅力的で、巨大なアイデアがいかに一瞬の出来事から生まれるかを示してくれます。

同社の創業者であるジム・マッケルヴィーはセントルイスのガラス吹き職人でした。

昔、彼は高級な手作りの蛇口や器具を作っていたのですが、顧客はその商品に惚れ込んでいました。

問題は、クレジットカード会社が法外な手数料を請求するため、商品の代金支払いが現金のみでしか受けつけていないことだったのです。

2009年、これが原因で2,000ドルの売り上げを失ったマッケルヴィーは、友人のジャック・ドーシーにこの問題を相談しました。

そして2人はすぐに、ここに大きなチャンスがあることに気づいたのです。

そして1か月後、彼らはある「モデル」を完成させました。

スクエアの洗練された白いモバイル・カード・リーダーが、カフェ、市場に登場するようになるまで、そう時間はかかりませんでした。

出所:スクエア

そして今日、世界中の何百万もの小規模小売店が、決済処理と在庫追跡にスクエアのテクノロジーを利用しているのです。
 

たった60日で3桁のリターン

さて、2月22日、ブロックは第4四半期の業績を報告する予定でした。

ウォール街の予想に触れるまでもなく、私はこの決算が良いものになる予想していました。

なぜなら、ブロックは上場以来、決算発表後に株価が下落したのは、このようにたったの1度だけだったからです。

そして、私はもう一つ注目していた点がありました。

それは、暗号資産です。

2017年、ブロックのキャッシュアプリはビットコインの取引を可能にしました。

そして、2020年の第2四半期までに、暗号資産関連事業は同社の売上高19億2000万ドルのほぼ半分を占めるようになったのです。

そして2020年10月8日、4,709ビットコインを購入することで、総資産の1%、およそ5,000万ドルを暗号資産を保有するようになりました。

発表当時、ビットコイン価格は10,900ドルで取引されていましたが、ビットコインは60,000ドル以上になっています。

それにより、同社のビットコインの収益が90%も急増しました。

そのため、同社が決算を発表した際には、予想をはるかに上回る結果となったのです。

その結果を受け、ブロックの株価は16%以上上昇。

出所:Trading View

そして、52週間ぶりの高値を更新したのです。

ブロックが第4四半期の業績を上回る可能性が非常に高いことは分かっており、予想されるパーセンテージの動きも分かっていたため、私たちは少しリスクをとった取引も行いました。

私たちは6月の90ドルのコールオプションを買ったのです。

そして、そのコール価格が3倍以上に上昇しました。

これがC.A.S.H.システムの一つの力なのです。

これこそが、予測可能な力であり、大きな勝利を得るためのサイクルの活用法を理解する力と言えるでしょう。

多くの場合、トレーダーは量のために質を犠牲にします。

トレーダーは途中で同じ状況に飽きてくるため、何かをする必要性を感じるが、それは多くの場合、何をすべきかわからないのです。

それは最も危険な戦略と言えるでしょう。

しかし、予測可能性、つまり質の高い、高確率のトレードに集中することで、マーケットについて悩む時間やエネルギーを減らすことができます

そして、富を築くためのあらゆることにもっと時間を費やすことができるようになるのです。

マシュー・カー

P.S.

~編集部~

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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