資産形成を邪魔する「良くない」出費とは?
身近な人の行動には、
しかし、もしそれが必要以上の出費に繋がるものであれば、
今日は、そんな「良くない」出費に関する、同僚であるレベッカの記事をご紹介します。
レベッカ・バーショップ
The Oxford Club シニア・マネージング・エディター
子どもを持つ親たちの多くは、子どもがある程度の歳になったら、
次のような質問をしたものです。
「もし今あの子が学校をサボったら、あなたもそうする?」
これには、「あなたは友人がやること全てを真似する必要はない」
といった意味が込められています。
しかし、大人になった私たちも、この「あなたは友人がやること全てを真似する必要はない」
という言葉について考えるべきかもしれません。
半数以上の米国人は、友人たちがどれくらい貯金をしているか?よりも、どれくらいお金を使っているか?に関心を持っています。
つまり、「彼はたくさん貯金している!」という話をするのではなく、
「彼の着ている服はなんて高級なんだ!また海外旅行に行ったらしい!」
という話をすることが多いということです。
また、最近はFacebookのような、ソーシャルメディアがその傾向を後押ししています。
ソーシャルメディアにおいて、人々は「できるだけ自分を良く見せたい」と考えています。
他人に見せるものを厳選し、自分の「最高の姿」だけを投稿するのです。
例えば、
「高級な料理を食べた…」
「新しい車を買った…」
「豪華な旅行をした…」
といったようなものです。
そして、それを見た周りの人々は、自分も同じように「最高の姿」を見せなければいけないと躍起になるのです。
いわば、「自分も周りと同じように、良い体験をしていなければいけない」という同調圧力と言えるでしょう。
そして、それによって、人々の出費はどんどん増えていきます。
実際、3分の1以上の米国人は、友人たちとの付き合いのため、無理な出費をしているという統計があります。
私が思うに、贈り物に関わる場面で、無理な出費を強いられることが多いのではないでしょうか?
例えば、誕生日や結婚式のような、あなたの人生に関わるイベントで、
知人が高額な贈り物をしてきたら、それ相応のお返しをしなければいけないという気持ちになると思います。
しかし、互いに同じことをしあう関係は、両者が全く同じ人生を送っていない限り、成立しません。
まさに、これは負のサイクルです。
あなたは友人の生活に追いつこうとし、そしてその友人は有名人や富豪に追いつこうとしている…
これでは皆が資産をすり減らしてしまいます。
ですので、あなたがもし、このような負のサイクルに巻き込まれたことがあるのなら、
今がそのような「良くない」出費をやめる時です。
これは、誰かにやってもらえるようなことではありません。
自分の意思でしかできないことなのです。
そして、出費について考え直すことは今、
かつてないほど重要になってきています。
米国で2021年、新型コロナウイルス感染症の流行以降における、貯金の推移について、調査が行われました。
回答者の約35%が、「コロナ禍に入ってから緊急時の貯金が減った」と回答しています。
そして、緊急時のために貯金をしている人の割合は、10年間で最も低いことが判明しました。
さらに、全体の63%は、個人的な資産状況はこのパンデミックに影響されたと回答しています。
なんと2020年初頭よりも借金が増えたのは、全体の16%でした。
「良くない」出費をしている場合ではないことがわかるでしょう。
世界はコロナ後を見据える傾向にありますが、
実際いつ、元の社会に戻るかはわかりません。
しかし、仮に戻ったとしても、
「せっかくだから休暇を取って、身の丈に合わないほどお金を使いたい」
という衝動に駆られないようにしましょう。
結局、お金の使い方は、
自分が必要な分を貯金し、自分が可能な分を長期的に投資し、自分が望む分を他人に贈る、
常に、こうあるべきなのです。
お金を使って「見栄」を張る必要はありません。
むしろ、正しくお金を使っていれば、
「見栄」の方からあなたについてくるかもしれません。
良い投資を。
~編集部コメント~
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