歴代大統領が株式市場に与える影響を検証
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所要時間: 3分.
この記事のポイント
- バイデン政権で投資家が取るべき行動とは?
- 歴代大統領の株式市場のパフォーマンスを検証
- 優良株への長期投資スタンスを崩すな!
バイデン大統領は、何兆ドルもの景気刺激策と、企業や富裕層への増税を提案しています。これにより多くの投資家が、インフレの可能性と株式市場が冷え込むことを懸念しています。
私は、最近メディアからのインタビューで、バイデン政権の発足に伴い、今後、投資家はどう対応したらよいかを質問されました。
私は、何もしなくていいと答えました。
新政権が発足すると、彼らがやろうとしている全てのことに対して興奮したり、恐れを感じて、感情や憶測に基づいた投資判断を行いがちです。
しかし現実は、あなたの政治的姿勢や感情・憶測がどうであれ、何もしないのが一番なのです。
なぜでしょうか?米国大統領が株式市場に影響をもたらすことは、ほとんどないからです。
信じられませんか?
では、二期を務めあげ、最も株式市場のリターンが大きかったのはどの大統領の時か、ご存知でしょうか?
意外かもしれませんが、クリントン、次いでオバマでした。
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就任8年を経過して最もリターンの大きかった大統領トップ5は、クリントン、オバマ、レーガン、アイゼンハワー、ルーズベルトの順になりました。ここに、何か規則性が見られるでしょうか?
何も、ありません。民主党が2名、次に共和党が2名、最後に民主党が1名。二期を務めあげ、株式市場のリターンがマイナスだった大統領は、ジョージ・ブッシュ(息子)ただ一人です。
では、一期でのパフォーマンスを見てみましょう。
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4年の任期で比較すると、トップ5は、ルーズベルト、クリントン、クーリッジ、オバマ、そしてアイゼンハワーとなりました。民主党が1名、次に共和党、民主党、共和党と続きます。
任期に関わらず全ての大統領を対象にした場合も含め、ここにも、規則性は見られませんでした。
過去75年の市場パフォーマンスを、政権与党別に調べてみたところ、民主政権時の平均年間リターンが9%、共和政権時には7.4%となりました。
最もパフォーマンスが良かったのは、大統領が民主党から選出されていて、ねじれ議会となっているか共和党が上下両院で過半数を占めている期間でした。
つまり、誰が大統領かはあまり関係がない、ということです。この人なら株式市場のパフォーマンスが最高になるだろうと期待していた大統領がそうではなく、最悪だと思っていた大統領の時の方が良いパフォーマンスが出る場合もあります。
大統領執務室に誰が座っていようと、それに応じてポートフォリオの中身を変えてはいけません。政治家は、現れてはすぐ去っていきますが、市場は長期的に上昇します。それが、一世紀以上前からの流れです。
優良銘柄に長期投資していれば、ホワイトハウスに誰がいようと、利益を得ることができるのです。
よい投資を!
マーク
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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