市場が悪化した時にでも利益を上げる秘訣:4つの方法
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この記事のポイント
- 40年間の米国株式市場の勝率は82.5%
- 荒い値動きが投資家を不安にさせる
- 値動きが荒い時にでも市場から利益を得る4つの方法
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7月16日(木)に米国の新規失業保険申請件数が予想よりも悪いとわかり、不動産、IT、一般消費財セクターが市場オープン後3時間以内に下落しました。
前日の7月15日(水)まで、ダウ平均株価は4日連続で上昇していたのですがね。
今年2月末に市場が崩壊して以来、数ヶ月前だったら大ニュースだったはずの急な値動きは、もはや日常茶飯事になっています。
それでも投資家にとっては大きなボラティリティは恐ろしいものです。市場の変動は一時的なものと分かっていても、まるで天地が逆になるほどのおおごとに感じられてしまうからです。
(注釈:ボラティリティ(Volatility)とは、一般的に価格変動の度合いを示す言葉です。「ボラティリティが大きい」という場合は、株価の変動が大きいことを意味し、「ボラティリティが小さい」という場合は、株価の変動が小さいことを指します。)
株式市場ボラティリティの長期的トレンド
長い目で見ると市場は上がります。それこそが、私が長期で株を保有するようにいう理由でもあります。しかし、長期的に利益を上げるためには、多くの試練に耐えなければいけません。
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このグラフは、米国株式市場の年間最終利益・損益(緑の棒グラフ)と年内の最大利益・損益(青、茶色の線)を過去40年に渡って示したものです。
このグラフを見ると分かるように、米国株式市場は40年間のうち33年は上昇していました。勝率は82.5%です。それにも関わらず、どの年を取ってもどこかの時点では平均して14%の下げ率は存在しました。
どんな好景気な年でも途中に大きな下落は存在するのです。
1980年を見てみましょう。市場は30%上がりましたが、同時に20%近くの下落もありました。
1987年は世界的に市場が崩壊した年です(ブラックマンデー)。でも、最終的にはプラスのリターンで終わっているのです。世界同時株安が発生した2011年も大きな下落があったのにもかかわらずプラスになりました。
逆に、最終的にマイナスになった年でも、市場が上向きで堅調な時期があったわけです。
リーマンショックが起きた2008年も、一時期は20%も上昇していました、最終的に数十年間で最悪のパフォーマンスとなりました。
2018年にもマイナスとなりましたが、一時は20%も上昇していたのです。2001年と2002年のドットコムバブルの崩壊の時は、市場は毎年30%も上昇しましたが、そのゲインは一掃されてしまう結果となったのです。
現在でも新型コロナの影響があるとはいえ、既に2月のピーク時の約95%を回復しています。また第二波で市場が暴落しても、長期的にみれば米国株式市場は上がり続けるでしょう。
しかし、投資家にとってボラティリティの管理は難しいものです。
あなたが投資している株価が驚くほど上昇し、その会社が市場予想を上回る収益報告をすると確信できたら、まだまだ強気相場が続くと期待に胸を膨らませるかもしれない。しかし、たった一つのニュースがあなたの最高の投資を破壊してしまうこともあります。
どのように、ボラティリティの大きい市場から利益を上げるか
幸いなことに、あなたの投資ポートフォリオを守る方法がいくつかあります。市場のボラティリティを利用して、そこから利益を得ることもできるのです。
いくつかの方法を紹介しましょう
- トレーリングストップを利用する
あなたが購入した株価の下にトレーリングストップを設定しましょう。株価が上がるにつれて、必ずトレーリングストップも引き上げてください。市場が急落しても、損失を最小限に抑えて、利益を守ることができます。 - オプション使ってヘッジする
プット・オプションをあなたのポジションに対する保険として用いることもできます。プット・オプションを買う最も良いタイミングは、マーケットが順調に上昇していてボラティリティが小さい時です。ボラティリティはオプション価格に影響します。ボラティリティが小さいほどオプションの価格も安くなります。 - オプションで利益を得る
ボラティリティが大きい時はオプション価格が高くなるので、プット・オプションやコール・オプションを売ることで収入(プレミアム)を得ることができます。 - ボラティリティ自体を売買する
CBOEのVIX指数を売買して、ボラティリティから直接利益を得ることもできます。上場投資信託(ETF)やVIX指数に関するETFのオプションをトレードすることもできます。
(注釈:CBOEとは、Chicago Board Option Exchangeの略で米国最大の株式オプション取引所であるシカゴ・オプション取引所のことです。米国株式市場に対する投資家の恐怖心を反映すると言われる「CBOE VOLATILITY INDEX(VIX指数)」を考案したのがCBOEです。)
この例としては、 iPath Series B S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN (CBOE: VXX) や、ProShares Ultra VIX Short-Term Futures ETF (NYSE: UVXY)があります。
(注釈:ここでご紹介した方法を使えば、たとえ市場の様子が芳しくなくても、ボラティリティをあなたの有利に利用することができます。リスクヘッジしたり、プレミアム収入を作り出したり、ボラティリティから直接利益を上げることさえできる可能性があります。)
今度、ボラティリティが大きくなったら、上記の方法を活用してみてください。あなたのポケットに幾らかのお金が入ってくるでしょう。
良い投資を
マーク
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